ブランパンGTシリーズ・アジア富士開幕。初日は雨がらみの天候に

 2017年からスタートしたブランパンGTシリーズ・アジアの第4ラウンドが8月18日、富士スピードウェイで開幕した。この日は13時からと15時50分からの2回に渡ってフリープラクティスが行われたが、初日はすっきりとしない天候のなかでの走行となった。

 ヨーロッパで多数のエントリーを集めているブランパンGTのアジア版として始まったブランパンGTシリーズ・アジアは、マレーシアのセパン、タイのブリーラムに続き、6月24〜25日の鈴鹿、そして今回の富士と、日本でのラウンドが2戦続けて行われる。

 今回は34台という多くのエントリーを集めたラウンドとなったが、フル参戦のKCMG、前戦鈴鹿から継続となるARN Racing、D’station Racing、CarGuy Racingに加え、Porsche Team EBI(山野直也/坂本祐也)、FIA-F4をメインに活動しているSACCESS RACING(齋藤真紀雄/浦田裕喜)がランボルギーニで参戦したほか、FIST – Team AAIの2台のBMW M6 GT3には高木真一とショーン・ウォーキンショーがそれぞれ乗り込んでいる。また、CarGuy Racingは18日になって急遽ケイ・コッツォリーノのパートナーが横溝直輝に変更された。さらに、マクラーレン570S GT4が登場するなど、非常に注目度の高いイベントとなっている。

 この日は2本の走行が行われたが、フリープラクティス1開始直前になって富士スピードウェイには大粒の雨が降り出し、各チームともウエットタイヤでの走行を強いられることに。そのためセッティング等が進められないチームもあった。

 そんななか、フリープラクティス1では、鈴鹿に続き参戦しているARN RACINGの28号車フェラーリ488 GT3(永井宏明/佐々木孝太)が1分51秒519でトップタイムをマーク。スーパー耐久第4戦での勝利の勢いをそのままに速さをみせた。2番手にはBBTの37号車アウディR8 LMSが、3番手にはスピリット・オブ・レースSAの38号車フェラーリが続いた。5番手にもD’station Racingの33号車ポルシェ911 GT3 R(星野敏/荒聖治)がつけており、鈴鹿から継続参戦している日本勢が好調な滑り出しをみせた。

 5分ディレイの15時50分からスタートしたフリープラクティス2では、雨が降ったり止んだりとすっきり乾かず、難しいコンディションでの走行に。ここでは香港勢がタイムを伸ばし、J-フライ・バイ・アブソリュート・レーシングの7号車アウディが1分42秒326で最速に。グループMレーシングのメルセデスベンツAMG GT3が888号車が2番手、999号車が3番手につけた。ARN RACINGの28号車は、FP2は4番手となった。

 走行後には、ブリーフィングの後にピット棟2階のクリスタルルームを使って、シリーズのウェルカムパーティが行われるシーンも。パーティにはSROモータースポーツ・グループ代表のステファン・ラテルをはじめ、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ代表のジョルジョ・サンナ等非常に豪華なメンバーが交流をはかった。

 ホスピタリティは、ふだんアジアのレースに多数参戦しているコッツォリーノや横溝によれば「ランボルギーニやフェラーリのワンメイクレースでホスピタリティを手がけている会社」によるものだそうで、非常に豪華な料理が供されるなど、エントラントには嬉しいブランパンGTらしさを感じさせるものだった。

 ブランパンGTシリーズ・アジア第4戦は8月19日にオフィシャルプラクティス、予選Q1/Q2、そして午後にはレース1が行われ、20日には午後にレース2が行われる。

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