ドジャースのダルビッシュ有投手は16日(日本時間17日)、待望の本拠地デビューを飾った。ホワイトソックスを相手に6回を8安打1四球3失点。1点リードを許して降板したが、9回に打線が爆発し、チームはサヨナラ勝ちを収めた。日本人右腕は移籍後3連勝とはならずも、実はこの日のダルビッシュ登板がドジャースにとっては12年越しの悲願だったという。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版が報じている。
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東北高時代にダルビッシュの自宅を訪問したラソーダ氏、ドジャース入り勧める
ドジャースのダルビッシュ有投手は16日(日本時間17日)、待望の本拠地デビューを飾った。ホワイトソックスを相手に6回を8安打1四球3失点。1点リードを許して降板したが、9回に打線が爆発し、チームはサヨナラ勝ちを収めた。日本人右腕は移籍後3連勝とはならずも、実はこの日のダルビッシュ登板がドジャースにとっては12年越しの悲願だったという。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版が報じている。
ドジャースは7月31日のトレード期限締め切り間際に、レンジャーズからダルビッシュをトレードで獲得した。1988年以来となるワールドシリーズ優勝実現を目指す大補強となったが、実は12年前にもドジャースはダルビッシュ獲得に動いていたという。
かつてドジャースで野茂英雄氏を指導した伝説の名将で、現在チームの相談役を務めるトミー・ラソーダ氏は、ダルビッシュが東北高校時代に球団スタッフと共に自宅を訪問。両親にドジャース入りを勧めたという。
「私はドジャースが彼にとってどのような意味を持つのか。ドジャースにとって彼がどんな意味を持つのか説明しようとしたのです」
ラソーダ氏「ついに我々は獲得できたんだ」
だが、名将の熱心な説得も実らず、ダルビッシュは日本でプロ野球選手となる道を選び、2005年日本ハムに入団。その6年後、2011年オフにポスティング制度を利用してレンジャーズに移籍した際は、ドジャーズは経済状況が悪く、争奪戦に参戦できなかった経緯があったそうだ。
それでも運命は再び交錯した。今季ダルビッシュがドジャースに移籍後、会話を持つ機会があったというラソーダ氏は記事の中で「私が覚えている以上に彼の方が当時のことを覚えていたんだよ」と、ダルビッシュ宅訪問時の記憶を呼び戻している。
「どうしても、あの少年を獲得したかったんだ。そして、ついに我々は獲得できたんだ」
12年越しに念願が叶い、ラソーダ氏は喜びを爆発させたという。
ダルビッシュは新天地で3試合に先発し、2勝無敗。先発した3試合全てで、チームは白星を挙げている。ドジャースの象徴とも言える名将の12年の思いが叶った今、“意中の恋人”ダルビッシュは1988年以来となるワールドシリーズ優勝を遂げる最後の1ピースとなるのだろうか。(Full-Count編集部)