JR東日本、新幹線改修で材料・工法を公募

 JR東日本は、2031年度に着工する東北・上越新幹線の大規模改修に向け、材料と工法を公募している。主な対象はコンクリート構造物の補修だが、部分的に鉄鋼材料を用いる可能性もある。コンクリ補強用の炭素繊維シートなど土木建築資材を手掛ける鉄鋼メーカーのグループ企業にも提案してもらいたい考え。

 大規模改修は31年度から10年間でコンクリート橋やトンネルなどの構造物を改修する。総工費は1兆406億円にのぼる見通し。

 JR東日本が新幹線の補修で社外に技術を求めるのは初めて。50年経た鉄道インフラをさらに50年延命するのが目的で、ライフサイクルコストを重視して選定する見通し。

 公募対象は(1)コンクリート橋の表面改修工(2)トンネル内面の覆工改修工(3)コンクリート橋の高欄取り替え。このうち高欄の取り替えには鋼材が選定される可能性がある。塗装が不要といったライフサイクルコストを抑えられる技術が評価されそうだ。

 募集期間は18年3月30日まで。

© 株式会社鉄鋼新聞社