豪ブルースコープCEOにヴァセラ氏 10年ぶりトップ交代

 豪州の高炉メーカー、ブルースコープ・スチールは21日、来年1月1日付でマーク・ヴァセラ氏が社長兼CEOに就くトップ人事を発表した。ポール・オマリーCEOは12月末で退任する。CEO交代は10年ぶり。

 ヴァセラ氏はブルースコープの前身にあたるBHPスチールや旧スモーゴン・スチールを経て2007年にブルースコープへ入社。流通部門や北米部門のトップを経て、現在は豪州・ニュージーランドを統括している。

 オマリー氏は在任中に東南アジアと米国の建材薄板事業を新日鉄住金との合弁事業とし獲得した資金で、豪国内やニュージーランド事業の合理化を推進。高収益の米国電炉事業、ノーススターは完全子会社化し、ブルースコープの業績を立て直した。

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