横綱堂々 10年ぶり拍手喝采

 夏の地方巡業「大相撲小田原場所」が25日、小田原アリーナ(小田原市中曽根)で開催された。同市での地方巡業は10年ぶり。相撲を通じ小田原を魅力的な観光地にしようと、一般社団法人「小田原城下町」が主催。来場した市民ら約6千人からは、歓迎の拍手が鳴り響いた。

 幕下、十両、幕内の取組や、相撲の禁じ手を紹介する「初切(しょっきり)」を披露。4人の横綱が迫力ある土俵入りを見せると、会場の興奮は最高潮に。横綱同士の対決となった最後の一番では、日馬富士関が白鵬関を寄り切りで下した。

 地元の小学1〜3年生95人によるちびっこ相撲も開催。ことし6月から私立旭丘高校相撲部の土俵を借りて練習に取り組んできた児童らは6、7人で1グループとなり、体の大きな関取1人を相手に「押し」や「突き」で挑んだ。

 参加した小学3年生の滝口徠夢(らいむ)さん(9)は「重たくて全然動かなかった。力士と初めて相撲を取って楽しかった」と笑顔だった。

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