『GQ』フランス版による毎年恒例のユニフォーム格付け。
「2017-18シーズン、どの欧州クラブのユニフォームが最も美しいのか」のランキングを見てみよう。
24位 トッテナム(アウェイ)
(今季からサプライヤーになった)NIKEによる2つのユニフォームは予想された色合いだ。
白のホーム、アウェイは濃紺。不満はない、成功している。脇の下の白ラインを除いては。
23位 エヴァートン(ホーム)
13年ぶりにマンチェスター・ユナイテッドから戻ってきたウェイン・ルーニー。彼はラッキーだ。イマイチなユナイテッドの新ユニではなく、レトロなトフィーズの2017-18ユニを着用することができて。
22位 ユヴェントス(アウェイ)
1984年のUEFAカップウィナーズカップで当時ユーヴェのプラティニが着用した一着を思い起こさせるような黄色のアウェイユニだ。そして、いくらかズラタン(のスウェーデン代表)っぽくもある。
21位 マンチェスター・シティ(アウェイ)
今季のシティのアウェイユニは、素敵なバイオレット。昨季の濃紺よりはかなり独創的だ。シティの歴史ある青は、首回りに見ることができる。
NIKEは肩の部分をボディよりも濃い色合いにする傾向があるが、それでもこのユニフォームの美しさに変わりはない。
20位 チェルシー(アウェイ)
チェルシーの非常にクラッシーなアウェイユニ。NIKEが手掛けるユニは、このチェルシーも例外なくスタイリッシュだ。ちょっと雑かもしれないが…。
19位 ナポリ(ホーム)
いつもよりも抑え目のナポリのホームユニは、ボディより濃い色合いの素敵な襟によって魅惑的になっている。この色はサイドとクラブエンブレムの縁にも使われている。
18位 フェイエノールト(アウェイ)
フランス人音楽家レオ・フェレが歌ったロッテルダムについて歌詞と、このユニフォームは同じ感じだ。自分では着たいとは思わないが、楽しい理由はいっぱいある。
映画『マトリックス』のようなグラデーション、adidasのスリーストライプスは肩ではなくサイドに、そして丸襟。UFOじゃん。
17位 ブレンビューIF(ホーム)
我がGQが誇るファッションエキスパートはこう評価した。「本当に美しいとするには悪すぎるし、完全に醜いとするには良すぎる」と。
神話的なデンマークのブレンビューのユニフォームは、サッカーファンの友達たちのなかで目立つことだろう。
16位 フィオレンティーナ(ホーム)
いくつかの理由により、ヴィオラのユニは欧州で最もエレガントと言える。
完全なる紫に赤と白の縁取り、そして左袖にはフルール・ド・リス(ユリの紋章)が入っている。さらに、サプライヤー(le coq sportif)は自らの名前をユニフォームから取り去った(ロゴだけにした?)。
15位 ラツィオ(アウェイ)
水色と白のワイドなストライプ、素敵な襟、胸スポンサーなし。ラツィオのアウェイユニはいいもの全てが揃っている。
14位 ローマ(ホーム)
イタリア人は美しいユニフォームを分かっている。臙脂とオレンジによるクラシックで落ち着きあるローマのユニもその例外ではない。グラッツェ、ジャッロロッシ!
13位 フィテッセ(アウェイ)
フィテッセの創設125年記念モデル。黒と黄色のホームユニには惹かれなかったが、白のポロネックに青のタスキのアウェイユニは目を引く(白と青はフィテッセの本拠地アーネム市旗の色)。
12位 バーゼル(ホーム)
我々は大好きだ。アシンメトリーなカラー、ツーボタンのラウンドネック、2つの星を備えた上質なクラブエンブレム。唯一の懸念は、やや生地に光沢があり過ぎること。
11位 マンチェスター・シティ(ホーム)
NIKEはこのシティの最新ユニを4つのパートに分けなかった(肩部分の色を変えなかった?)。
非常に落ち着きがあり、完全なるライトブルーな一着。ディティールが違いを生み出す、2016年夏にシティのエンブレムは非常によく改良された。
10位 ハンブルガーSV(ホーム)
ハンブルクはほとんどの場合、スタイリッシュなユニフォームだ。最小限のエンブレムと控えめなスポンサーのおかげで、adidasは2つの赤いストライプを用いたホームユニでいい仕事をすることができた。
9位 チェルシー(ホーム)
チェルシーのホームユニは今まで以上に青だ。スポンサー、エンブレム、NIKEのロゴ、それだけ。これでちょうどいい。
8位 アヤックス(ホーム)
リヴァプール同様、アヤックスのホームユニはフットボール界の定番だ。ただ、これはスパルタ・ロッテルダムの影響でもある。
1911年にアヤックスが昇格した際、そのユニフォームは赤白のストライプ+黒のショーツだった。だが、そのカラーリングはすでにスパルタが使用していたためにアヤックスは変更を余儀なくされる。その結果、ショーツを白にしたうえで、赤のストライプも広くしたのだ。
その後、この伝説(的なユニフォーム)はいくらかの変化もありつつ永続している。今年は白のラウンドネック、赤のカフ、そして肩にはadidasのスリーストライプスがない(サイドに)。
7位 バイエルン・ミュンヘン(ホーム)
カルロ・アンチェロッティが率いるバイエルンの選手たちが今季着るホームユニ。目立つのは、4本の白のストライプだ。白のラウンドネックの下には赤のV。落ち着いていて、モダン、そしてエレガントだ。
6位 マラガ(ホーム)
ロイヤルブルー、スカイブルー、白。ロゴもうまくマッチしており、スポンサーロゴもサッカーユニ史上ほぼ初めてといえるほどハマっている。
マラガの選手たちは今季のリーガで最も美しいユニフォームを着ることになる。
5位 ユヴェントス(ホーム)
評判のよくない新エンブレムは、歴史ある黒と白のストライプに完璧にフィットした。サイドのスリーストライプスだけが、この美しいハーモニーをわずかに損ねている。
4位 ミラン(ホーム)
サプライヤーがその精神とクラブの歴史に敬意を払う時、ミランはいつだって偉大な価値を持つ。
3位 フィオレンティーナ(白のアウェイ)
今夏フランス人MFジョルダン・ヴェレトゥはサンテティエンヌからフィオレンティーナへ移籍した。
それは彼が『Le coq sportif』製のユニフォームを着続けたいという欲求が動機だったかもしれない(サンテティエンヌのサプライヤーもLe coq)。
2位 サンプドリア(ホーム)
「世界で最も美しいユニフォーム」。サンプの襟に記されているこの言葉は、真実から遠くはない。
青地に白と黒と赤のバンド、そして胸のロゴ(ジェノヴァの市章)。世界で最も美しいユニフォームになるために、唯一欠けているのはパイプをくわえたセーラーだ(エンブレムのこと。実際には左袖に入っている)。
1位 リヴァプール(ホーム)
創設125年…なんというクラブ、なんという歴史、なんという選手たち、なんという…ユニフォーム。
125周年を祝うために、リヴァプールはベーシックに回帰した。赤の情熱、金で大きく見えるLiver bird(リヴァプール市のシンボル)、白のNBとスポンサーロゴ。
そして、Vネックが我々をケニー・ダルグリッシュやイアン・ラッシュの時代に引き戻す。レッズが絶対だったあの頃に。
昨季に続いてリヴァプールが2年連続の1位。やはり125周年記念モデルは各所で評価が高いようだ。
なお、PSGを含め地元のフランス勢がひとつも含まれていなかったが、リーグアンのユニフォームは別で査定しているためだと思われる。そちらは後日紹介したい。