MIEテクノのハウジング形継手、消防法認定取得へ 消火配管向けにも販売

 ステンレス鋼溶接継手メーカーのMIEテクノ(本社・三重県桑名市、社長・中山弥一氏)が製造するハウジング形継手「MIE―K」が、今秋にも消防法認定を取得する見通しとなった。これまでの一般配管に加えて消火配管にも使用可能となり、建築配管全体への製品供給体制を構築。同製品およびステンレス配管システムのさらなる拡販を目指す。

 「MIE―K」は、同社初のハウジング形継手として15年に市場投入された。ステンレス製、鋼鉄防錆コーティング、樹脂コーティングの固定式、稼働式をラインアップ。シール部に耐塩素系ガスケットを使用するため劣化が少なく、耐久性に優れる特長を持つ。

 これまで建築設備配管、給水・給湯配管向けに同製品を販売していたが、消防法の規制により消火配管に対する供給ができなかった。またユーザーは一般配管用、消火配管用双方の継手を手当てする必要があり、在庫負担が増大するという問題もあった。

 そこで消火栓などへの採用拡大、在庫製品の一本化を通じた需要家の利便性向上を狙って昨年から同製品の消防法認定取得に向けた取り組みをスタート。

 耐繰り返し曲げ試験などを重ねて同法の厳しい強度、漏れ防止性能といった基準をクリアし、今年秋に消防法認定が得られることとなった。認定取得により一般配管、消火配管を問わず建築向け配管全体への製品供給が可能となる。

 中山社長は「認定取得を弾みに、継手だけでなく配管に関連する部材、システムを一貫して手掛けられる強み活かしながら、積極的に建築配管需要を捕捉したい」と語った。

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