〔熱中症〕8月21日から8月27日の7日間で4109人搬送、前週に比べ1.5倍増

総務省消防庁は29日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
8月21日から8月27日の7日間における全国の救急搬送者数は4109人で、前週(2696人)に比べて1413人増加し、前年同期(3698人)と比べて411人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は2人で、前週(0人)に比べて2人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は77人で、前週(40人)に比べて37人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が1965人で、全体の47.8%を占めています。
発生場所別では、住居が1398人と最も多く、全体の34.0%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が334人と全国で最も多く、次いで千葉県が280人、愛知県が275人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2017/8/21~8/27・速報値)
・救急搬送者数:4109人
※前週比1413人増、前年同期比411人増

<日別>
・8/21(月):481人
・8/22(火):584人
・8/23(水):806人
・8/24(木):836人
・8/25(金):712人
・8/26(土):378人
・8/27(日):312人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :2人
・重症 :77人
・中等症:1351人
・軽症 :2636人
・その他:43人

<年齢別>
・18歳未満:452人
・18~65歳:1692人
・65歳以上:1965人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):1398人
・工事現場や工場などの仕事場:636人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):99人
・教育機関:189人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):348人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):497人
・道路:661人
・その他:281人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:334人
・千葉県:280人
・愛知県:275人
・神奈川県:269人
・埼玉県:238人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

熱中症による救急搬送者数の推移(週別)

© 株式会社レスキューナウ