川崎市内初K−1公認ジム 地域で防犯パトロールも

 立ち技格闘技「K−1」の第3代RISEスーパーフェザー級王者の小宮山工介さん(30)を代表とするK−1ジム北斗会館が、川崎市高津区千年にオープンした。K−1公認ジムの開設は市内で初めてという。小宮山さんは「格闘技は暴力ではない。『正義の心を大切に』と指導していきたい」と話し、地域貢献の一環として、地域での防犯パトロールも始めた。

  小宮山さんは、幼稚園の時に空手を始め、2005年と06年の極真会館全日本ウェイト制選手権でベスト8入り。07年に立ち技打撃格闘技イベントRISEでプロデビューし、11年2月には同スーパーフェザー級王者となった。RISEのエースとして、各団体の王者やトップクラスが出場した14年ブレイドFCジャパン・カップ(61キロ級)トーナメントで優勝している。

 ジムは、地元の上下水道施設工事会社の太田勝晶社長がオーナーとなり今年3月に開設。プロ選手の育成をはじめ、ストレス発散や運動不足解消、美容のためのフィットネスなど幅広く会員を募集している。

 「礼儀作法や心と体の強化で、いじめない、いじめられない青少年を育成したい」と語る小宮山さん。7月12日、太田さんと訪れた徳島県鳴門市で乗用車とトラックが正面衝突する事故を目撃。燃え始めた乗用車内から運転手を助け出した後、トラックの窓ガラスを肘で割って救助し、同県警鳴門署から感謝状が贈られた。「爆発の危険もあったが、無我夢中だった」。腕にガラスの破片が残り、取り出すための手術もしたという。

 「地域にも貢献したい」と地元で防犯パトロール活動を行っている住民らの協力で、ランニングを兼ねた夜間の防犯パトロールを始め、月2回実施。地元を拠点に活動しているアイドルグループ「ハニー・トラップ」のメンバーとも連携し、JR武蔵新城駅近くの住宅街まで約3キロを巡回している。問い合わせは、同ジム電話044(872)9971。

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