大型台風15号 小笠原付近にほぼ停滞 前線の影響で関東や東北もぐずつく 東京は日中20℃前後に

 大型の台風15号は小笠原諸島付近にほとんど停滞している。1日(金)にかけてゆっくりと北上する見込みだが、台風の動きが遅いため小笠原諸島では暴風や高波などの影響が長引くおそれがある。また、台風から離れた地域でも風が強まり、波が次第に高くなる見込み。関東や東北では前線の影響で、ぐずついた天気となり、日中は気温が上がらず10月並みの気温になるところもある。

暴風・高波

 31日(木)の午前5時現在、小笠原諸島は台風の暴風域に入っていて、海は大しけとなっている。1日明け方にかけて、小笠原諸島では猛烈な風や猛烈なしけとなる。台風から遠い本州でも影響が出てきそうだ。
 西日本から東北の太平洋側でも31日は、うねりを伴った高波に注意が必要となる。また、東日本の海上を中心に非常に強い風が吹き、沿岸の地域も次第に北寄りの風が強まりそうだ。

■1日にかけて予想される最大瞬間風速
 小笠原諸島 50メートル
 関東、伊豆諸島 30メートル

■1日にかけて予想される波の高さ
 小笠原諸島 9メートル
 関東、伊豆諸島 6メートル

大雨

 小笠原諸島では、31日夜遅くから1日明け方にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、1日の午前6時までに予想される雨量は200ミリとなっている。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水にも警戒が必要だ。

 また、本州の東に停滞する前線に向かって、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、関東や東北の太平洋側では断続的に雨となる見込み。

きょう 関東や東北太平洋側は気温低め 東京は日中20℃前後

 関東や東北太平洋側では、気温は朝からほとんど上がらず、10月並みの気温になるところも。東京の最高気温は24℃と予想され、日中は20℃前後で推移する見通し。きのうとの気温差がかなり大きくなるため、羽織る物を用意するなど、服装や体調管理に注意を心がけたい。

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