交流の象徴 ベトナムへ

 本県とベトナムとの交流を象徴する御朱印船のレプリカを同国に贈るプロジェクトで、輸送を前にしたレプリカのお披露目式が2日、長崎市の岡田造船所小江工場であり、関係者ら約40人が完成を祝った。

 プロジェクトは県内の官民でつくる実行委が実施。レプリカはJR長崎駅(長崎市)に展示していたもので全長10メートル、高さ4メートル、幅3メートル。同造船所で6月から修復作業が進んでいた。11月には現地でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)会合に合わせ、長崎くんちの踊町である本石灰町の根曳(ねびき)衆が、同国で船回しを披露。その後、常設展示される。

 お披露目式では、実行委副委員長で県商工会連合会の宅島壽雄会長が「本県とベトナムの友好の象徴となり、より一層の交流促進に寄与することを期待している」とあいさつ。宅島会長と本石灰町自治会の山口哲治会長が、御朱印船の象徴である、逆さになったオランダ東インド会社(VOC)のマークを船体に取り付け、参加者が拍手した。

 この後、本石灰町の根曳衆が御朱印船の豪快な船回しを披露。山口会長は「(くんちで使う)実際の船より大きく迫力がある。現地で長崎くんちの熱気を伝えたい」と語った。

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