関東沿岸部で激しい雨を観測 九州・南西諸島も大気不安定

きょう4日は、北海道~中国・四国では広く晴れるが、九州や南西諸島は雨で、局地的には雷を伴って激しく降る見込み。また、関東でも、千葉県や神奈川県など南部の沿岸部では雨が降りやすく、雨脚の強まるところもありそうだ。

 日本の東の海上を北上していた台風15号は、きのう3日午後9時に千島列島の東で温帯低気圧に変わった。ただ、うねりの影響は残るため、北日本や東日本の太平洋側では、きょうまでは、うねりを伴った高波に注意が必要となる。

 きょうは、日本海の高気圧に覆われて、北海道~中国・四国の広い範囲で晴れる見込み。日中の気温はきのうと同じくらいのところが多く、関東は日中も25℃前後で、平年より低い9月中旬~下旬頃の気温が予想されている。東海や近畿、中国・四国では30℃を超えるところもあるが、比較的空気が乾いているため、朝晩は秋らしさも感じられそうだ。

 一方、九州や南西諸島では、上空の寒気と、地上付近の暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が不安定になる。九州では次第に雨の範囲が広がって、局地的には雷を伴って激しく降るおそれもあるため、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水や氾濫に注意が必要となる。

 また、関東でも、午前5時現在、房総半島や三浦半島などで雨が降っていて、千葉県館山市では明け方にかけて1時間に42.0ミリの激しい雨が観測された。このあとも、神奈川県や伊豆諸島では午前を中心に、千葉県では午後にかけて、狭い範囲ではあるものの活発な雨雲のかかるおそれがあり、落雷や突風、急な強い雨に注意が必要だ。

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