惜敗→惜敗→濱口快投で貴重な勝利 DeNA、巨人との白熱の3連戦で3位死守

3位のDeNAは1日から2.5ゲーム差の4位にいた巨人と3連戦で激突した。3連敗で順位が入れ替わるカードだったが、1勝2敗でクライマックスシリーズ(CS)進出圏内を死守した。

DeNA・濱口遥大【写真:荒川祐史】

3連敗なら順位入れ替わるカード、1勝2敗でCS圏内を守る

 3位のDeNAは1日から2.5ゲーム差の4位にいた巨人と3連戦で激突した。3連敗で順位が入れ替わるカードだったが、1勝2敗でクライマックスシリーズ(CS)進出圏内を死守した。

 1日の初戦は井納が巨人のエース、菅野と今季4度目の投げ合いとなった。1回はわずか7球の3者凡退、2回も順調に2死まで奪ったが、亀井に四球を与えると長野、小林に連続安打を許して先制。6回には阿部に15号ソロを浴びてしまった。

 7回途中2失点で降板した井納は球団を通じて、「ランナーを背負いながらも攻めの投球ができました。しかし2回にツーアウトから四球を許し、点に繋がってしまったことは苦やまれます」とコメントした。

 打線はコンディション不良で中12日での登板となった菅野から、何度も好機を作ったが7回無失点に抑えられ、あと1本が出ずに最終的には10残塁で無得点。0-3で敗れた。

 2日の2戦目は開幕投手の石田と、巨人のドラフト2位・畠が先発した。石田は3回までは走者は1四球のみという抜群の立ち上がり。打線も3回に筒香のタイムリーで先制するなど、流れはDeNAだった。

 だが、4回に石田が突然の乱調。2死二塁から3連続四球で同点に。6回には1安打2四球で満塁とされて2番手のドラフト6位・尾仲に交代。すると尾仲は痛恨の暴投で勝ち越しを許した。

濱口絶叫「一番良かった」、快投で勝利に導き再び1.5ゲーム差に

 石田は「初球から振ってくる打者が多いなか、低めを意識して投球できましたが、厳しいところを狙い過ぎてカウントを悪くしてしまい、自分で苦しい投球にしてしまいました。もう少し大胆に攻める事も必要でした」と反省。DeNA投手陣は4投手が10四球を与え、打線も1得点しか奪えずに連敗。巨人に0.5差まで迫られた。

 3日の3戦目。ドラフト1位の濱口がお立ち台で「一番良かった」と叫んだ投球を披露した。マイコラスと0-0の投手戦を演じ、自己最長となる8回を投げ2安打無失点という圧巻の内容。味方打線は8回から登板したマシソンを攻め、1死一、三塁の好機を作ると、伏兵の柴田が決勝の中犠飛を放った。

 9回は守護神の山崎康が走者を背負いながらも無失点で締めて、対巨人の連敗を7で止めた。チームは1.5ゲーム差で3位を死守。白熱の3連戦を終え、まだまだセ・リーグの行方はわからない。(Full-Count編集部)

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