県内議員は好意的 民進新執行部顔ぶれに

 民進党の前原誠司代表が、新執行部の幹事長に山尾志桜里前政調会長、代表代行に大島敦元総務副大臣らを起用する方針を固めたことについて、県内の同党国会議員は4日、「大胆な人事」「バランスが取れている」とおおむね好意的な受け止めを口にした。

 幹事長に当選2回の女性議員を抜てきすることについて、本村賢太郎氏(衆院比例南関東)は「山尾氏は安倍首相が苦手とする相手。論戦での活躍が期待できる」と評価。水戸将史氏(同)は、選挙指揮をはじめとする党内の取りまとめについては「前原代表が事実上、仕切ることになるのでは」と推測した。

 国対委員長に起用する松野頼久元官房副長官に対しては「国対の経験が長く適材適所」(水戸氏)と評価する声の一方、「蓮舫代表の時代、党運営に非協力的だった」と疑問視する声もあった。

 また、離党した細野豪志氏が設立した党内グループの階猛元政調会長代理を政調会長とすることについて、本村氏は「グループ内で離党を検討している議員とは距離があり、離党の歯止めにならない」との見方を示した。同グループに所属する県連代表の後藤祐一氏(衆院16区)は「新執行部の顔ぶれを見ると、共産党との関係が前原代表の主張通り(距離を置くこと)にならない気がする」と懸念しつつ、「重要なのは結果。当面は見守る」と語った。

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