「学生室内飛行ロボコンテスト」、新日鉄住金が協賛

 ドローン(小型無人機)など飛行ロボット分野の若手技術者育成を支援しようと、新日鉄住金が「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」(日本航空宇宙学会主催)に協賛している。3日に都内で行われた今年度大会の表彰式には新日鉄住金の谷本進治常務取締役が出席し、自動操縦部門準優賞の久留米工業高等専門学校に「新日鉄住金賞」を授与した。

 同コンテストは日本の航空産業を担う人材育成を目的に年1回開催されており、今年で13回目。大学や高専などの学生のチームが独自の機体を設計・製作し、機体の製作技術や飛行性能を競う。

 新日鉄住金は、航空機素材にもなるチタンの製造を手掛けることもあり2014年度から協賛を開始。15年度から社名を冠した「新日鉄住金賞」を授与している。

 新日鉄住金は、人が接近するのが難しい製鉄所内の高層建築物の点検にドローンを活用しているという。谷本常務取締役は「少子化や労働力人口が減少していくわが国では知恵と技術力で省力化を実現していくことが必要不可欠。学生の挑戦を今後も支援したい」とコメントした。

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