海水浴場の来場者が激減 藤沢、天候不良が直撃

 藤沢市は8日、今夏の市内3海水浴場(片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂)の来場者が153万9060人だったと発表した。前年の241万5557人から87万人以上減り、現在の計測方法となった1997年以降で最少となった。

 市に記録が残る1960年以降でも69年(約150万人)に次いで過去2番目の少なさとなった。市観光シティプロモーション課は、台風5号の停滞と天候不良が長期間続いたことが要因とみている。

 同課によると、市内の公立学校が夏休みに入った7月21日からの3週間は、台風の停滞で客数は前年に比べて約44万4千人減少。家族連れでにぎわうお盆の時期も、8月11日から20日までの10日間で快晴は一日もなく、同期間の客数は昨年比5割減となった。

 市内の海水浴客数は2006年から10年までの5年間は400万人台を記録。東日本大震災があった11年以降は200万〜300万人台が続いていたが、16年は天候や気温が安定したことから4年ぶりに前年の15年を上回っていた。200万人を割るのは16年ぶり。

 同課は「非常に残念。最盛期に客入りが悪かったことが大きく響いた」と話した。

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