《武蔵小杉》水槽の中の大自然アートで癒されよう! 「グリーンアクアリウム展」開催中

 水槽の中に作られた大自然アートが楽しめる「グリーンアクアリウム展」が、川崎市のGRAND TREE MUSASHIKOSUGI(グランツリー武蔵小杉)で、10月9日まで開催されています。

 アクアリウムとは、水槽の中に、熱帯魚や淡水魚、水草、サンゴ、岩などを用いて独自の世界を作り出したもの。本展では、都市生活者に、“水と緑あふれる世界の美しさを再体感”してもらうことを目指し、6人のアクアリストの作品と、共同で作り上げた作品の計10点が展示されています。

「緑彩の池」。2メートル四方の水槽に、流木や熱帯スイレンの葉、水草などが配置され、約1000匹の魚たちが泳いでいます
「生命の旅路」。作者の森翔太さんは「水槽の中の水草は、今回のイベント時にベストの状態になるように2カ月前に植え、魚は風景を壊さないような種類を選びました」
「静と動」。サイズの違う2つの水槽を隣同士に配置しつながりを持たせています。森林と水中の景観を同時に演出しています

 作品では、水草、木、海苔などのグリーンや魚などの生物を中心に、大自然の森のような風景が水槽の中に表現され、見ていると森林浴をしているような気分になり、癒やされます。

「天地創造」 大自然の一部のような景観

 「日本八景の滝」は、①忍野八海②白神山地の渓流③柿田川の藻の群生④名城のお堀⑤朝霧高原の草原⑥京都枯山水の庭園⑦西表島の森⑧多摩川の水辺の合計8カ所の風景を、直径1メートルの8個の水槽で表現。一番上に位置する忍野八海の湧水の水槽から流れ落ちる水が、すぐ下にある水槽へ流れ込み、その水槽からもまた、別の水槽に水が落ち、水槽から水槽へと、水が滝のように流れ落ちていきます。

 これは、3人のアクアリストの共同作品。作者の一人で、約30年間アクアリウムに携わっているという助川浩之さんは「作品を展示する前の週に水草などを植えたので、イベント期間中も成長していきます。このアクアリウムは、イベント初日と中間、最終日と変化していき、たとえれば、初日と千秋楽では演技も違っている“演劇”なのです。何回か訪れて変化を楽しんでほしい」と話してくれました。

「日本八景の滝」 忍野八海や京都の竜安寺、静岡県の柿田川など8か所の風景を8つの水槽に表現

 この展覧会は、慌ただしい都会の生活を送っている人々にとって、一服の清涼剤となること間違いなし! ぜひ、小さな水槽に大自然を表現したアートに触れてみて下さい。

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グリーンアクアリウム展

開催場所:川崎市中原区新丸子東3-1135-1 グランツリー武蔵小杉 1Fアクアドロップ

開催期間:2017年10月9日(月・祝)まで

営業時間:午前10時~午後9時(最終入場 午後8時30分)

観覧料:一般(中学生以上)500円/小学生300円/幼児(小学生未満)無料

公式サイト http://www.grand-tree.jp/web/ga/

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