トーセン、三輪鉄建(青森)を子会社化 J鉄建も出資、連携強化

 鋼材流通加工業大手のトーセン(本社・東京千代田区、社長・山口晋一氏)とJFE商事鉄鋼建材(J鉄建)は19日、北東北地区の鋼材加工会社「三輪鉄建」(本社・青森県七戸町、社長・菅岡哲郎氏)に出資すると発表した。出資比率はトーセンが95%、J鉄建が5%で、トーセンが10月2日付で子会社化する。

 同時に役員を改選し、トーセンの山本聖二理事業務部長が出向して代表権を持つ社長に就任する予定。菅岡社長は副社長に就く。法人格も有限会社から株式会社に変更する。従業員32人は継続雇用する。

 三輪鉄建は1971年(昭46)2月に設立。資本金は1千万円。本社の他に秋田工場(秋田県能代市)を有し、胴縁加工をメーンに鋼材加工業に携わってきた。

 トーセンは以前から取引関係が深く、連携強化を図るため昨年6月に13%出資。「国内建築鋼材需要を迅速に捕捉するとともに、将来的な需要減退に備えて連携してビジネスの拡大、創出に尽力する」(トーセン)ため、三輪鉄建の加工力など互いの機能を持ち寄って相乗効果を高めるのが狙いだ。

 今後は3社が協力して顧客への対応力を強化する。

 トーセンはJFE商事鉄鋼建材が65%出資する連結子会社で、伊藤忠丸紅住商テクノスチールも35%資本参加している。

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