高いパフォーマンスと実用性を両立。マクラーレン、新型スポーツカー『570Sスパイダー』をアジア初公開

 マクラーレン・オートモーティブは9月22日(金)、マクラーレン・スポーツシリーズの第3弾、オープンモデルの『マクラーレン570Sスパイダー』をアジアで初めて公開した。

 マクラーレン570Sは、現在注目を集めるカテゴリー『FIA-GT4』のベース車両となっており、国内では今年の8月19~20日に富士スピードウェイで開催されたブランパンGTアジアに参戦するなど、モータースポーツの舞台でも活躍している。

 今年6月29日~7月2日にイギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでワールドプレミアされ、今回の発表会がアジアで初めての公開となる。

 まず初めにマクラーレン・オートモーティブ・アジアでマネージング・ディレクターを務めるジョージ・ビッグス氏が、マクラーレンの創立者ブルース・マクラーレンについて語った。

「ブルース・マクラーレンは、現在のマクラーレンを見てとても誇りに思うことでしょう。彼は生前、ロードカーを作りたいと言っていたからです」

 マクラーレン・オートモーティブ・アジアの日本支社代表の正本嘉宏氏は「マクラーレンにとって日本は非常に重要なマーケットです。市場規模としては世界で4番目。そしてアジアでは最大のマーケット。世界全体6%を占めています」と語り、 続けてマクラーレン570シリーズの特徴を紹介した。

「特徴は3つあります。サーキットでの卓越したパフォーマンス。マクラーレン史上もっとも快適かつ洗練されたオンロード性能。日常での実用性をバランス良く兼ね備えたシリーズです」

「570Sスパイダーはスポーツシリーズとして、はじめてのコンバーチブルモデルとなります」

「コンバーチブルの登場により、マクラーレンのさらに多彩なドライビングの世界をより多くのお客様に提供します」

 この570Sスパイダーについて、マクラーレン・オートモーティブでデザインオペレーションを担当しているというのマーク・ロバーズ氏は次のように解説する。

「570S、570GTに比べて背の高いスポイラーを採用し、スポーツカーシリーズの3種類で同じ空力性能を実現しました」

「ダイレクトな操縦性を重視するため、油圧式パワーステアリングを採用しています」

「ルーフの開閉は、時速40キロに到達するまで可能で、わずか15秒で完了します」

ルーフ開閉はわずか15秒で完了する

 スパイダー開発にあたり苦労した点も語った。

「オープンスタイルでもきれいなクーペスタイルが維持されるようなデザインに仕上げるために、苦労を重ねました」

 なお、570Sスパイダーの受注はすでに開始しており、今秋ごろからデリバリーが始まる予定だ。

マクラーレン570Sスパイダーの内装
アンベイルされたマクラーレン570Sスパイダー
570Sスパイダーの斜め上に開くドア

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