声の感動を“おかわり” 秦、スキマら熱唱の5時間半 オーガスタキャンプ

 山崎まさよし(45)、秦基博(36)らが所属する音楽事務所「オフィスオーガスタ」のアーティストが一堂に会するライブ「オーガスタキャンプ」が23日、山梨・富士急ハイランド・コニファーフォレストで行われた。36曲を披露したステージでは、サポートメンバーを入れず、13組14人の出演者が入れ替わりで演奏と歌唱を展開。スキマスイッチの鍵盤担当、常田真太郎(39)はヒット曲「全力少年」でアコースティックギターに挑戦し、1万3千人を驚かせた。演奏後に、「どうやってやるの?」と相方の大橋卓弥(39)に声を掛けた常田は、初めてのピック投げにもトライ。「やってみたかった」と満足そうだった。

 開催19回目を迎えた今回は、11月に事務所設立25年を迎える節目の年。ファンが聴きたい曲をやろうと、事前に呼び掛けたリクエストには、2千を超える応募があった。

 昨年、デビュー10周年を迎え同ライブをプロデュースした秦は、「みんなの声が重なったとき、とても感動したから、“おかわり”したい」と事務所のユニット「福耳」(出演者全員)に再現をお願い。「おかわりくん」と大橋にからかわれたが、大ヒットした「ひまわりの約束」をリレーで歌い、会場を楽しませた。

 男女ボーカルが掛け合う「目を閉じておいでよ」では、元バービーボーイズの杏子(57)が白いストールをひらめかせながら、相手を務めた大橋らを魅了。怪しげな雰囲気を打ち破るように、カボチャのかぶりものをした山崎が乱入すると、杏子らの目が点になった。爆笑する杏子に迫りながら歌う姿を見た竹原ピストル(40)は、「あの人には勝てねぇ」と肩をすくめていた。

 約5時間半に及ぶライブでは、山崎の呼び掛けで、昨年まで社長を務めていた現・最高顧問の森川欣信に、「ジャイアン(森川の愛称)ありがとう!」と会場全員で感謝する場面もあった。

 森川はこの日昼間に、新人が上がったステージでザ・ビートルズの「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」など2曲を自ら弾き語り。杏子から「調子に乗ってる」と冷やかされた森川だったが、最後は大舞台を終えた“森川チルドレン”をステージ袖で迎え、重ねた時間を分かち合っていた。

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