製造業安全対策官民協議会、トップ会談開く 進藤・鉄連会長が出席

 製造業の安全対策を業界横断で検討する「製造業安全対策官民協議会」(会長・寺畑雅史JFEスチール専務)は28日、主要業種の業界団体トップが出席するトップ会談を開いた。

 鉄鋼業界からは日本鉄鋼連盟の進藤孝生会長(新日鉄住金社長)が参加。鉄鋼メーカーにおける事故の現状や、安全対策などを報告した。

 トップ会談にはほかに、石村和彦・旭硝子会長、石飛修・日本化学工業協会会長(住友化学会長)、鈴木邦夫・日本製紙連合会副会長(三菱製紙社長)、八牧暢行・中央災害防止協会理事長が出席。参加者は、向殿政男・明治大学名誉教授の司会で、安全問題に対する経営のリーダーシップなどをテーマに討議した。

 進藤・鉄連会長は、鉄鋼業で世代交代が急速に進んだことなどを踏まえ、新日鉄住金で取り組む安全対策を報告した。

 参加者らは討議終了後、(1)リーダーシップの発揮(2)技術革新の活用(3)安全教育の充実(4)原因と対策の業界内外での共有―の4点を声明としてまとめた。

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