学生が模擬投票 横浜・金沢区の関東学院大

 関東学院大(横浜市金沢区)で学生を対象にした模擬投票が2日、行われた。選挙の仕組みや候補者の情報をどう知るかなどのレクチャーを受けた約180人が、投票に臨んだ。

 模擬投票は、同大が神奈川への理解を深めるために設けた「かながわ学(政治)」の講義の一環。アンケートから受講生の投票率が28%と低いことが分かり、総選挙を前に投票への意識を高めるために企画された。

 まず、講師が日本の参政権の歴史や小選挙区制・比例代表並立制、期日前投票などについて解説。投票所への入場券がなくても住民票を移して3カ月たっていれば投票できることや、実家に住民票がある場合、投票するには帰宅するか、不在者投票証明書を申請しなければならないことなどを説明した。

 「候補者の名前は名字だけでも、ひらがなでもいい。『ちゃん』付けは無効」「自分の1票で何も変わらないと思うかもしれないが、票は議員の意識を変える」などと話し、学生は熱心に聞いていた。

 模擬投票では、「小選挙区」では各党の党首、「比例代表」では候補者を立てると予想される8党からそれぞれ投票。学生は実際の選挙に使われている投票箱に、次々と1票を投じた。結果は総選挙後に公開される。

 初めての選挙を迎える建築・環境学部1年の学生(18)=海老名市=は、「投票のやり方が分かった。1票でも入れることが大事なので、選挙は行くつもり。ニュースなどを見て、改憲などを考えない候補者に決めたいと思っている」と話していた。

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