新日鉄住金エンジニアリング、神鋼・加古川製鉄所向け新脱りん炉が竣工

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は2日、神戸製鋼所・加古川製鉄所の新溶銑処理工場に建設した新脱りん炉が竣工し、本稼働を開始したと発表した。

 本件では溶銑中の硫黄やりんなどの不純物を除去するプロセスとしてボイラー1基を含む2基目の脱りん炉を増設。従来の混銑車による脱りん処理を2基の脱りん炉でほぼ全量行うことで処理時間の大幅な短縮と効率化を図った。

 本工事では既設建屋内への大型設備の搬入を工場の操業条件に合わせ短時間で実施する必要があったほか、操業中の設備の隣に建設するなど極めて厳しい工事環境と条件だったが、協力会社などとの連携により完全無災害で完工した。

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