雪辱を晴らすチャンスは巡ってくるだろうか。2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンク。1日のオリックス戦(京セラD)を終えて2日間のオフを挟み、再開された全体練習には、選手会長の長谷川勇也の姿があった。
柳田は右脇腹を痛めて離脱中も…全体練習合流の選手会長「日本一になりたい」
雪辱を晴らすチャンスは巡ってくるだろうか。2年ぶりのリーグ優勝を決めたソフトバンク。1日のオリックス戦(京セラD)を終えて2日間のオフを挟み、再開された全体練習には、選手会長の長谷川勇也の姿があった。
城所龍磨、山下斐紹とともにチームに合流した32歳は守備練習やフリー打撃などを行うと、ケース打撃も行い、汗を流した。右脇腹を痛めて離脱中の柳田悠岐は、18日から始まるクライマックスシリーズ・ファイナルステージまでに回復するか、微妙な状況。その穴を埋める候補の1人となるだろう。
この日の練習後に「クライマックスシリーズ、日本シリーズの戦力になれるようにしたい。日本一になりたいですよね。リーグ優勝して、日本シリーズに進んで、日本一になるというのは、みんなが思っていること。その輪に加われれば」と語った長谷川。今季は苦しい1年だった。
開幕は1軍で迎えるも、4月22日に出場選手登録を抹消。6月13日に再び昇格を果たすも、7月21日に登録抹消となった。前年に右足首を手術して迎えた2015年を下回り、わずか23試合の出場、2本塁打、打率.216。1軍定着を果たした2008年以降で、自己ワーストの数字となっている。
1軍合流はチャンス、公式戦と紅白戦でアピールできるか
2013年には200安打に迫る198安打、打率.341をマークし、首位打者と最多安打のタイトルを獲得した安打製造機。2014年オフに右足首を手術してからは、厳しいシーズンが続いている。
今季、ウエスタンリーグには62試合に出て、打率.265、6本塁打の成績だった。リーグ優勝が決まった9月16日の西武戦(メットライフD)では福岡から所沢へと駆けつけ、胴上げに加わった。その後に行われたビールかけでは、選手会長として音頭を取ったものの、その胸の中には悔しさがあっただろう。
今季も残りわずかとなったところでの1軍合流はチャンスに違いない。残る試合は6日のオリックス戦(ヤフオクD)、8日の楽天戦(Koboパーク)。その後、10日間空くクライマックスシリーズに向けて、チームは紅白戦で調整して行く予定だ。残り2試合と、その後の紅白戦。苦渋を味わった安打製造機は、少ないチャンスを掴むことは出来るだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)