日本代表よ、NZ&ハイチ戦はコレをやれ!編集部がご提言致し候

さあ、もう今日はニュージーランド代表との親善試合である。

オーストラリア戦の興奮、サウジアラビア戦の悔しさが残る中、ワールドカップ本大会に向けたキリンチャレンジカップが行われる。

しかし、ヨーロッパやアフリカ、アメリカではワールドカップ予選が行われており、親善試合の相手をしてくれるところもほとんどない。

それによって相手は、大陸間プレーオフを控えるニュージーランド、そしてすでに敗退したハイチとなったわけだ。

まあ、ハイチ戦に至ってはまだチケットもあまり売れていないと言われており、どうしても注目度は下がってしまうのは当然だ。

しかし、これらの試合もスケジュールが限られる中では貴重な180分だ。ハリルホジッチにとっても使い方が難しいものになる。

そして、色々なものを棚に上げつつも、我々Qolyはこの2試合で試して欲しい、やってほしいことをアンケートで募集してみたぞ!

皆さんはこの2試合で何を期待する?

編集部I:「アグレッシブな速攻スタイルの強化」

長谷部と本田の招集は見送られ、車屋が呼ばれたものの、メンバー的にはそれほど大きく変わらなかった。

よって、新戦力の発掘というよりも、オーストラリアを粉砕したアグレッシブなスタイルの更なる昇華が現実的なところだろうか。

【次ページ】試合を進める力を!

編集部T:「ゲームコントロール」&「積極的な新戦力の起用」

W杯本大会では格上ばかりとの対戦が予想されており、今の戦術が効く試合はあるかもしれないが、それでも自分たちの時間を持つことは重要だ。

ダイレクトプレーに終始するのではなく、ゲームをコントロールする時間帯を作って欲しい。

また、これまで「招集したが起用しない」や「早めに見切りをつける」といったことが目立ったが、残り数少ない親善試合の機会をフルに活用するべきだろう。

気付いてみればW杯本大会まで残り8ヶ月。現在の主力メンバーが欠けた時の代案はいくつあっても無駄にならない。

【次ページ】時代の変化を!

編集部H:「本田時代から、群雄割拠の戦国時代へ」

今回の代表戦は、ワールドカップ出場を決めてから最初の日本開催となる。

ここからロシア大会に向け本番仕様にチームを作り上げていくことになるが、相手がニュージーランド、ハイチであることを考慮すると、セレモニー的な意味合いが強い試合となるかもしれない。

その中で何を見どころとするか。折しも衆議院が解散し22日に選挙が行われるが、私が注目しているのは、日本サッカーにおける「新しい時代の旗手」が誰になるかである。

オーストラリア戦での勝利は、誤解を恐れずに言えば「本田時代」の終焉を確かに告げるものだった。

不調に陥った中村俊輔を追いやり、2010年ワールドカップで日本をベスト16に導いた彼は、その圧倒的なカリスマ性と平均的な日本人とかけ離れた特性によって、我が国サッカー界の歴史そのものを塗り替えた。2014年のワールドカップ敗退を境に求心力はやや低下したものの、それでも、彼のいない「サムライブルー」は廃刀令によって刀を失った武士であるかのようであった。

しかし、オーストラリア戦では本田に加え、岡崎、香川と、2010年以降の日本を支えてきた選手たちがベンチから見守る中、完勝に近い内容でワールドカップ行きを手にした。数日後、最終節のサウジアラビア戦で先発起用された本田は、見せ場なく前半で交代している。

今回、本田、岡崎は休養を与えられた形だが、もし彼らが絶対的な存在なら外れることはなかっただろう。本田が「将軍」として支配していた時代は幕を閉じ、新たに誰が「天下」を取るかの戦国時代に突入したのである。

「我こそが日本なり」、それを体で以って示す選手が今回の2試合で現れることに期待している。

【次ページ】時間が限られるから…

編集部K:「ハリルシステムに合う選手の見極め」

今回の相手はニュージーランドとハイチである。前者はワールドカップ予選のプレーオフを控えており、今最も「本気」のチームであることは間違いない。

しかしながら、力の差がある相手だ。ワールドカップ本大会に向けた「戦い」のテストにはなり得ないといえる。そのような相手と当たる可能性が低すぎるからだ。勝っても、あるいは負けても、大きな意味はない。いや、もちろん負ければ世論には大きな影響があるだろうが…。

その中で今回やるべきことは、ハリルホジッチが志向するシステムに合う選手なのかどうかの見極めに尽きるだろう。代表で練習できる時間はますます減少しており、長い適応期間が許される時代ではない。調子が良く、そして自然とシステムに合わせてプレーできる性質の選手を選ぶ。そうしなければ勝利はない世界になっている。

新しい選手が呼ばれなかった部分はあるが、とはいえ代表で長い時間プレーしてきた選手ばかりでもない。また、Jリーグ勢には東アジアカップもある。選手をどんどん使って、60分で合わないのならもう使わない。それくらいの割り切りが必要な時期に来ているだろう。

そして、相手が引いてくるにしても、点が取れずに苦しむにしても、今回はとにかく本大会に向けた戦術に固執して欲しいところだ。そうでなければ「弱い相手に、ただ勝っただけ。意味がないよ」とセルジオ越後氏に言われるだけだろう。負けたらもっと言われるが…。

【次ページ】まずは勝つことから?

編集部S:「文句の付けようのない『結果』」

試してほしいことや起用してほしい選手を挙げればキリがない。そこで今回の2連戦では、誰も文句を付けられないような圧倒的な結果(スコア)に期待したい。

10月の代表ウィークではヨーロッパや南米でワールドカップ予選が行われるため、強豪チームを招聘することが不可能であった。ハリルホジッチ監督もより強い相手との試合を望んでいたはずだが、これはある意味で仕方ないこと。

そうした事情があるのであれば、本戦に期待が持てるようなぶっちぎりの結果を見てみたいものだ。

ハイチとニュージーランドは中堅国だが、それでも5-0といったスコアで勝利すればチームにとって大きな自信となるはず。下位国相手にしっかり勝利することで得るものもあるはずだ。

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