衆院神奈川12区で公開討論会 憲法改正などで意見交わす

 衆院神奈川12区の立候補予定者による公開討論会が6日夜、藤沢市鵠沼東の藤沢市民会館で開かれた。自民党前職の星野剛士、立憲民主党前職の阿部知子、希望の党新人の原輝雄の3氏が憲法改正などについて意見を交わした。藤沢青年会議所、寒川青年会議所の共催。

 自民党は衆院選の政権公約で改憲を重点項目に位置付け、9条改正など4項目を示した。星野氏は「自主憲法の制定は党是」と強調し、「民進党は憲法観が違う人の集まりで議論がばらばらだったが、前原代表の英断で民進党がなくなり(左派と右派に)分かれたので(議論が)分かりやすくなっていい」と語った。

 希望の党は衆院選公約で「9条を含め改憲論議を進める」としている。原氏は「戦後70年経過し、生活スタイルや価値観が大きく変化している。これからの時代、どんな日本をつくっていくかを踏まえ、憲法について忌憚(きたん)なく議論していく必要がある」と述べた。

 これに対し、阿部氏は「国会議員は憲法を守る義務があるにもかかわらず、安倍政権下の国会運営は憲法をないがしろにしている」と批判。臨時国会で首相演説がないまま冒頭で衆院を解散したことに触れ「国会の論戦をふさいだ。まず、主権在民の憲法にのっとった論議ができることを願う」と話した。

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