JFEエンジ、化学プラント増強工事をシンガポールで受注

 JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は6日、シンガポールで高性能タイヤ向け原料ゴム生産設備の増強工事を受注したと発表した。

 旭化成シンセティックラバーシンガポールから受注したもので、受注額は非公表。今後も海外で積極的に受注活動を展開し、全社の海外受注高を現状の200億~300億円規模から今年度700億円に拡大する方針。

 受注したのは既存の原料ゴム生産プラント増強に向けた設備一式の建設工事。生産能力を年産10万トンから13万トンに拡大させる。世界の高性能タイヤの需要は新興国での需要拡大や環境規制強化を背景に、年率7%の割合で伸びている。直近(15年度)の需要量は約100万トンで、今回の増強により、こうした需要増に応える。

 JFEエンジはインドネシアのエンジニアリング拠点で40年以上にわたりエネルギーパイプラインのほか、日系企業の潤滑油や化学原料を製造するプラントの設計・建設を行ってきた。

 また、マレーシアのエンジニアリング拠点では、同国ほかシンガポールで日系企業の工場新設を手掛けてきた。今回、こうした拠点の力を結集し高品質でコスト競争力の高いエンジニアリングを提供する。

© 株式会社鉄鋼新聞社