天気図の見分け方

以前、12か月の天気図を用意して、それぞれがどの月の天気図なのか、当てるクイズをしたことがあります。
最も正解率が高かったのが大雪でお馴染みの冬型の気圧配置です。一方、最も成績が悪かったのはいつでしょう?
それは4月と10月です。ちょうど季節は春と秋、天気図には高気圧と低気圧が並んでいて、違いがわかりにくいようです。

では、見分ける方法はあるのでしょうか?
たとえば、きょう(12日)の天気図をみてみましょう。ちょっと見にくいかもしれませんが、沖縄のもっと南、フィリピン付近に熱帯低気圧があります。現在、発達を続けていて、24時間以内に台風20号となる見込みです。
そう、もうお分かりですね。
答えは「台風(熱帯低気圧)」です。10月にはあっても、4月にはありませんから。

気象予報士・片山 由紀子

画像について:12日午前6時の天気図と衛星画像。

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