走る投票所、衆院選でも

 9月の箱根町議選で導入された、ワゴン車を活用した「移動期日前投票所」が、10日に公示された衆院選でも開設される。今回は開設時間を延長し、再び町内を巡る。

 ワゴン車は町の公用車で、記載台と投票箱を備えている。町選挙管理委員会によると、車を使った移動期日前投票所は9月に投開票された町議選で全国で3番目、県内では初めて導入された。

 開設場所は、町役場まで遠い山崎と元箱根、有権者が多い山間部の仙石原の計3地区。18、19、21日の3日間、1日に2地区を巡回して投票を受け付ける。

 町議選では、山崎と仙石原で利用が多かったことから、2地区では滞在時間を各回2時間に延長。小選挙区、比例代表、国民審査と今回は投票箱が三つに分かれることから、元箱根地区でも各回1時間半に延ばす。

 町議選では「良かった」という声が聞かれるなど好評を得たといい、町選管は「近くに住む人は投票に来てもらいたい」と呼び掛けている。

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