<レスリング>【2017年世界選手権・レビュー(16)】男子グレコローマン59kg級/決勝・表彰式・メダリスト略歴

【男子グレコローマン59kg級・決勝】 文田健一郎(日体大)○[2-1]●Ainagulov, Meirambek(カザフスタン)

5試合を勝ち抜いて世界選手権に初出場初優勝の文田健一郎(日体大)=撮影・保高幸子

左から2位=メイランベク・アイナグロフ=カザフスタン)、優勝=文田健一郎(日体大)、3位=ステファン・マリャニャン(ロシア)、キム・セウンハク(韓国)=撮影・保高幸子

【男子グレコローマン59kg級・優勝】文田健一郎(日体大)

 1995年12月18日生まれ、21歳。山梨県出身。山梨・韮崎工高卒。168cm。2010年全国中学生選手権優勝を経て、2011~13年に全国高校生グレコローマン選手権と国体グレコローマンで3連覇。2014年に世界ジュニア選手権60kg級に出場。

 2015年に全日本学生選手権と国体を制して台頭。2016年はゴールデンGP決勝大会優勝など国際舞台でも頭角を現し、全日本選手権初優勝。2017年はアジア選手権で優勝し、世界選手権に初出場初優勝を遂げた。

《1回戦~決勝の成績》
決   勝 ○[2-1]Ainagulov, Meirambek(カザフスタン)
準決勝  ○[2-1]Zholchubekov, Kanybe(キルギス)
3回戦   ○[4-2]Maryanyan, Stepan (ロシア)
2回戦   ○[Tフォール、3:46=0-8]Khatchatryan, Vazgen(アルメニア)
1回戦   ○[5-2]Petravicius, Justas(リトアニア)


【男子グレコローマン59kg級・2位】Ainagulov, Meirambek(メイランベク・アイナグロフ=カザフスタン)

 1994年2月17日生まれ、23歳、9歳からレスリングを始める。2009年アジア・カデット選手権42kg級3位を経て、2011年世界カデット選手権50kg級優勝など実績を残し、シニアでは2015年デーブ・シュルツ国際大会(米国)60kg級3位で頭角を表す。

 2015年世界軍隊選手権59kg級優勝、2016年アジア選手権59kg級3位と躍進したが、2016年リオデジャネイロ・オリンピックには出場できず。2017年はアジア選手権2位、トビリシ国際大会優勝と実績を積み重ねて世界選手権に臨んだ。


【男子グレコローマン59kg級・3位】Maryanyan, Stepan(ステファン・マリャニャン=ロシア)

 1991年9月21日生まれ、25歳。9歳からレスリングを始める。2007・08年に欧州カデット選手権46・50kg級で連続優勝、2010年世界ジュニア選手権55kg級優勝と早くから世界のトップレベルへ。2012年にはワールドカップのメンバーに抜擢された。

 その後もいくつかの国際大会で優勝し、2015年欧州大会59kg級優勝など実力を見せた。2016年リオデジャネイロ・オリンピックは、ロシア王者にドーピング疑惑があり、代表決定とも言われたが、最終的に出場できなかった。2017年ロシア選手権で優勝し、2回目の世界選手権で銅メダル獲得。


【男子グレコローマン59kg級・3位】Kim, Seung-Hak(キム・セウンハク=韓国)

 1993年2月17日生まれ、24歳。12歳からレスリングを始める。2012年世界ジュニア選手権55kg級5位、2013年アジア選手権2位などの実績を残した。2015年にアジア選手権5位を経て世界選手権59kg級へ出場。7位に入賞した。2016年オリンピック世界予選第1戦で優勝したものの、負傷でオリンピック出場を断念した。

 

 

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