(第2日目レポートはこちら)
お久しぶりです、コラムニストの籠信明(@cage_nob)です!
みなさんは今行われている日本最大のサッカー大会をご存じでしょうか。Jリーグがクライマックス?浦和が決勝に進みそうなAFCチャンピオンズリーグ?
いやいや、違います。それは「全国社会人サッカー選手権大会」であります!年に一度、日本全土のクラブチームが集結して行われるビッグイベントでございますよ!
サウルコス福井サポーターだと公言している私ですが、アミティエSC京都さんにも懇意にしていただいたり、バニーズ京都SCさんはスタジアムMCをやらせてくださったり。いろいろお世話になって…。
ということで今回は、サウルコス&アミティエの応援も兼ねまして、通称「全社」へと行ってまいりました!
ほとんど毎年行ってはいるのですが、トーナメントなので予定が立てづらかったこの大会。しかし今回は近場ということで、5日間みっちり全社漬けで行きますよ!
(※毎年見る度震えるトーナメント表 怖いわ…)
1日目終了後にはこんなイベントもあったそうです。残念ながらスケジュールが合わず行けませんでした…また来年も企画して下さい!
「迷える若者よ、筋肉を鍛えよ。さらば救われん」
朝7時に家を出た筆者が向かったのは、サウルコスの「聖地」として知られるテクノポート福井。
メインスタジアムではあの高原直泰氏が選手兼監督兼代表を務める沖縄SVと、優勝候補の一つと言われる鈴鹿アンリミテッドの試合が行われる。
しかし、どちらかというと筆者の目当ては日本中で話題の「フィジカル革命」いわきFCである。
UNDER ARMOURの支援のもと、選手のフィジカルを徹底的に強化し、福島県リーグを席巻。無傷の7連勝に加えて66得点0失点というとんでもない成績だ。
テレビでは試合を見たが、やはり生で目にしたい…。そんな筆者はサブグラウンドの方に足を運んだぞ!
(※いわきFCサポーター多し!高速道路なら7時間くらいかかるはずだが…)
全社はどうしても遠征サポーターが少なくなる傾向があるのに、赤いユニフォームを来たファンの多さと言ったら!
これだけでもいわきFCが今持っている「熱」の凄さを感じられるところだが、試合の方も。
対戦したエリース東京は、今季最下位で降格したとはいえ関東サッカーリーグ1部。2段階格上のディヴィジョンに所属しているチームだ。
その相手に対して、まずとにかく競り合いで遅れを一切取らない!ハイボールも圧勝で、走り負けもしない。
コンタクトプレーでなかなかファウルを取らない審判だったこともあり、試合の大半はいわきのペースになった。
エリースがコンタクトで不安を抱えれば、どうしても局面に人数をかけなければならなくなり、どこかのバランスが崩れていく。
野猿「叫び」のチャントが流れるなか、まさにヒトの野性を生かしたいわきの力を見せられた気がした。
前半のうちに3-0とリードしたいわきFCは、5連戦を考える中で選手を入れ替えて温存。後半はやられる時間もあったが、1点を追加し4-0で快勝した。
そして@iekiek1984さんによる名言が生まれた。うん、これ以上の言葉は思いつかないなオレ…。
切り替えのスピードで押し切ったアミティエ!いわきとどう戦う?
甘エビ終わってたー(ノД`)
そして、テクノポート福井サブグラウンドにやってきた主な目的は、本日の第2試合。
先日のインタビューでお世話になったアミティエSC京都が、中国リーグ3位のSRC広島と対戦だ。あれで知り合えたサポーターさんたちとも久しぶりにお会いしたくて…。
この日は涼しかったので和装で行ったところ、恒例の「なんで着物なんですか?」と聞かれる!普通に私服なので意味は特にないというのがね!
いつも良くしてくれるアミティエサポーターさんたちに混じって、あまり覚えていないなりに声出しにも参加しつつ、試合を拝見させてもらいました。
最初はSRC広島にいいところがあったものの、しばらくしてからはアミティエのペースに。
決定的なセットプレーが何度かあったあと、19分に高い位置でボールを奪ってからのプレーで先制!裏に抜け出した吉岡拓郎選手が大量得点の口火を切った。
そしてハーフタイムにはアミティエ名物カラオケ熱唱応援!選手も思わず笑顔を浮かべるという!
(※「記事には使ってもいいけど、恥ずかしいな…」と仰ってました。慎ましやかな方です)
走力と早い切り替えをベースに、後半も押し込むアミティエ。後半スタートから23分までに3点を追加!スコアは4-0に。
スコアボードがその時何故か5-0になっていたりしたが、その後5点目が入る!サポーターからは「予言だった…」という声が上がる。そう考えよう!
その後PKでの失点があったものの、最後に内田錬平選手が6点目を決めて6-1!レンペイですよ!明日までに覚えておいてねアナウンス!船場吉兆の記者会見みたいになってたから…。
局所に高さのある選手を入れつつ、それでありながらもプレッシャーがかかってくる。なかなかいいバランスで成り立っていますよ。
これで2日目の試合は強さのいわきFC、走りのアミティエSC京都の対戦に。こりゃ好カードだ…行きたいな…初全社の人には絶対おすすめの対戦です。テクノポートへ行こうぜ!
地元サウルコス福井、盛り上がってる!
14時過ぎにアミティエの試合が終わり、テクノポートを飛び出した筆者。愛車に乗ってまるおかスポーツランドを目指す!
そう。もちろんそれはサウルコス福井の試合を見るためであります。キックオフは40分。普通なら間に合うが、駐車場が混んでいたらどうなるか?!不安の中で向かったわけです。
いざ着いてみると、やっぱりかなりの混み具合…ただ幸いにして入口近くに空いたばかりの場所が!ツイてる!こりゃ、勝つね。今日うちが勝つね。
試合が行われる南グラウンドは人工芝で、観客席は無し。つまりアミティエの松本さん曰く「金網デスマッチ」の会場である。
しかしそんな場所に溢れんばかりのサポーターが!緑一色に染まっていましたよ。もちろんあの名物恐竜も存在感を発揮!老若男女でいい雰囲気ですよー。
相手の札大GPは、札幌大学サッカー部を母体として社会人リーグに入るために作られたクラブチームだ。選手は学生が中心だが社会人も含まれているとのこと。今年は北海道リーグで4位となかなかの成績を残している。
あらあら、白黒の細いボーダーのユニフォームはなかなかオシャレね。フランス代表の2011-12アウェイキットを思い出す感じだわ。かわいいわね。
試合は前評判も高いサウルコス福井がやはり優勢に進めていく。札大よりも全体的に身体的なぶつかり合い、パスの安定感で上回っているほか、松本翔選手のキレがあるボールの収め方が生きていた。
多くのチャンスを得ながらもなかなか決められない展開だったが、16分にその松本翔選手が先制ゴール!
さらに後半にも松本翔選手が2点目を決め、途中出場で起用されたエースの松尾篤選手も73分にネットを揺らす!これでサウルコスが3-0とリード。
76分に失点し、終盤には決定的なピンチもあるなどややツメの甘い内容ではあったが、力は見せたといえる。
この試合で飛び出した名言はもちろん「選手の交換をお願いします」という会場アナウンスだが、個人的には隣りにいた男の子のコメント。
「あかん、選手がトレードされてまう!」
…どんな競技やの。
それはともかく、2回戦の相手はあの高知ユナイテッドを破ったVONDS市原だ。実力者同士の厳しい試合になるだろう。
15日13:30から、会場はまるおかスポーツランドサッカー場だ。
「オレと一緒にっ、まるスポへ行ってくれないかぁー!」「えっ…それって、プロポーズ?」(おそらく福井県民にしかわかりません)
筆者名:籠信明
福井県と京都府を本拠地として活動。フランス、ポルトガル、アジア、アフリカなどのサッカーが得意分野で、海外ではPSGとヴィトーリア・ギマランエスのファン。「なぜか喋れるライター」として最近バニーズ京都SCのスタジアムDJ、日本代表パブリックビューイングのゲストコメンテーターなども務めている。『ハリルホジッチ思考―成功をもたらす指揮官の流儀』共著。
Twitter: @cage_nob