八幡町の魅力いっぱい

 歴史、食、遊びをテーマにした回遊型イベント「八幡(やはた)きゃーぶりな祭(さい)」が14日、長崎市八幡町周辺で始まった。15日まで。

 同町青年団を主体に立ち上げた市民団体「まちづくり八幡座」(嘉悦正臣座長)が、同町周辺の魅力を広く知ってもらおうと初めて開催した。

 歴史スポットなど8カ所を探訪するスタンプラリーでは、同町にまつわるかっぱ伝説などの民話を書いたカードを配布。着ぐるみのかっぱが出没する演出もあり、同市茂木町の看護師、上川千春さん(38)は「いつも車で通るだけだったので、知らないことばかり」と話し、楽しんでいた。

 長崎くんちの踊町として、くんち文化の継承に熱心な同町。長崎女子高龍踊(じゃおどり)部による龍踊やくんち料理のふるまいもあった。ミニ采(さい)作りに挑戦した同市立伊良林小4年の上原久典君(9)は「簡単に作ることができた。部屋に飾りたい」と満足げに話した。

 15日は昔遊び教室などが予定されている。

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