鎌倉・玉縄城の全貌語り合う 21日に調査結果報告

 戦国時代の北条五代ゆかりの玉縄城跡の学術調査の報告を兼ねたシンポジウム「鎌倉・玉縄城の総構え」が21日、鎌倉市植木の龍宝寺内の古民家で開かれる。

 地元住民でつくる「玉縄城址まちづくり会議」の主催で、3人の専門家が玉縄城の全貌と城主の果たした役割について語り合う。

 専門家は、同会議とともに調査を担当した考古学者の玉林美男さん、日本城郭史学会委員の大竹正芳さんと、歴史学者の伊藤一美さん。玉林さんと大竹さんは、これまでに分かった玉縄城の全容や城跡の谷戸を巡る道や水路の構造について報告する。伊藤さんは、玉縄城を築いたとされる北条早雲をはじめ歴代の玉縄城主が、荒廃していた鎌倉の武家文化を引き継ぐ役割を担ったことをひもとく。3人による鼎談(ていだん)も行われる。

 午後1時から。定員60人。参加費1500円(遺構群学術調査集代含む)。申し込みは往復はがきかメールで。午前10時20分からは、龍宝寺本堂で伊藤さんによる歴史講話や本堂前で古武道の奉納演武なども行われる。問い合わせは、同会議事務局電話0467(45)7411。

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