JFEエンジ、水道施設のエネルギー最適化で福山で産学官共同研究

 JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は16日、広島県で福山市立大学および福山市上下水道局と産学官共同研究を行うと発表した。テーマは「福山市水道施設におけるエネルギー最適化ソリューションに関する研究」で、最適運転管理システムの確立により将来にわたる福山市水道事業の経営健全化を図る。

 具体的には、過去の運転実績を用いたシミュレーションによる省エネルギー効果の検証を行い、運転状況の妥当性を診断するシステムを構築する。また、過去の運転データの分析と人工知能(AI)を用いた需要予測により最適運転計画をモデル化する。

 さらにAIによる需要予測と最適運転計画、自動運転制御のハイブリッド運転の導入検討も実施する。今月12日に3者が覚書を締結した。研究は19年3月まで行われる予定で、今後他の水道事業体へノウハウを展開していく方針。

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