前田健太、圧巻の好救援をMLB公式サイト特集 ド軍監督も感謝「何とも贅沢」

ポストシーズン(PS)で救援として輝きを放っているドジャースの前田健太投手。ここまで3試合に登板し、3イニングを打者9人で打ち取るパーフェクトピッチングを続けている。MLB公式サイトでは好救援で評価を高める右腕を特集。ここまでポストシーズンで怒濤の5連勝を記録しているドジャースのデーブ・ロバーツ監督は本来は先発ながら救援としてチームを支える前田について、「我々にとって贅沢」と感謝している。

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

圧巻の投球続くマエケン、3登板で2勝0敗1ホールド、防御率0.00

 ポストシーズン(PS)で救援として輝きを放っているドジャースの前田健太投手。ここまで3試合に登板し、3イニングを打者9人で打ち取るパーフェクトピッチングを続けている。MLB公式サイトでは好救援で評価を高める右腕を特集。ここまでポストシーズンで怒濤の5連勝を記録しているドジャースのデーブ・ロバーツ監督は本来は先発ながら救援としてチームを支える前田について、「我々にとって贅沢」と感謝している。

 ポストシーズンで圧巻の活躍を見せているリリーバー前田の評価はうなぎのぼりだ。MLB公式サイトは「マエダのスムーズなブルペン転向がドジャースを勢いづけている」と特集した。

 前田は渡米2年目の今季、2年連続の2桁勝利をマーク。序盤の不安定な投球により一時は救援も経験したが、再び先発を任されるようになり、最終的に13勝(6敗)を積み上げた。

 しかしシーズン終盤ではポストシーズンに向けて救援として起用されるようになり、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズで2試合、カブスとのリーグ優勝決定シリーズではここまで1試合に救援登板。2勝0敗1ホールド、防御率0.00と強烈な存在感を放っている。

ロバーツ監督も救援に専念する前田に感謝「なんとも贅沢」

 今回の特集記事ではレギュラーシーズン最終週に球団が前田に対して救援起用を持ち掛けたことを紹介。「マエダにとっては少しばかり型破りに思えたが、彼はこのアイデアに乗った」とレポートし、迎えたポストシーズンでの活躍に「マエダの果たした役割は小さなものではない」と賛辞を贈っている。

 右腕は記事の中で、通訳を介して「ポストシーズンともなれば、先発したい。それが理想ですけれど、自分にはこの役目が与えられた。自分の気持ちは、そこでベストを尽くすということです」とコメント。「間違いなく短いイニングを投げているので、僕のボールは速くなっています。変化球も少しキレが増している。それはより全力で投げているので想定内のこと。僕のベストのボールはスライダーですが、それを有効に使えています」と手応えを口にしている。

 記事では右打者に対して圧倒的な成績を収めていることを紹介。またファストボールの平均球速がレギュラーシーズンで91マイル(約146キロ)だったのに対し、ポストシーズンでは95マイル(約153キロ)となっていることも伝えている。

 そんな右腕についてロバーツ監督は記事の中で感謝し、「明確な打者3人相手に、そして、長いイニングでも彼を起用できる。なんとも贅沢だ」と話している。

 今回の特集で「ドジャースのリリーフのパズルで重要な立場を確立した」と高評価を受けている前田。1988年以来のワールドシリーズ優勝に向け、今後もドジャース救援陣を牽引する活躍を見せられるか。その投球は大きな注目を浴びている。(Full-Count編集部)

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