デミ・ロヴァート『テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー』 アイドルを抜け出した新時代のディーヴァ

デミ・ロヴァート『テル・ミー・ユー・ラヴ・ミー』

 ブリトニー・スピアーズをはじめ多くのアイドルを育ててきたディズニーですが、今日のディズニー・アイドルといえばマイリー・サイラス、セレーナ・ゴメスそしてこのデミ・ロヴァートの3人といえるでしょう。

 日本での知名度はデミが一歩遅れていた感がありましたが、ライヴでアデルの歌を完璧に歌い上げるずば抜けた歌唱力が評価され、アイドルシンガーを越えた新世代ディーヴァとして注目されるようになりました。ダラス生まれの25歳、10代から子役として活躍、ディズニー・チャンネルのテレビ映画『キャンプ・ロック』でブレイク、作詞曲を手がけるソロ・アーティストとなりました。

 これは彼女の2年ぶり6枚目のアルバム、これまでのアイドル・ポップとは一線を画したモダンR&Bといえる作品です。彼女の表現力豊かな歌声がディープな歌詞をパーフェクトに表現しています。デミなんて知らない? いえいえ『アナと雪の女王』のエンディング・ロールで「レット・イット・ゴー」を歌っていた彼女です。

(ユニバーサル・デジタル配信中)=北澤孝

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