新日鉄住金名古屋・ブリキ工場のクロムめっき設備、累計生産1000万トン達成

 新日鉄住金名古屋製鉄所(所長・今井正執行役員)ブリキ工場のクロムめっき設備(CTL)が累計生産量1千万トンを達成した。1968年7月の営業運転開始以来、49年2カ月をかけて大台を突破したもの。

 名古屋製鉄所は世界トップレベルの鉄鋼生産技術を持ち、自動車向けを主体に薄板、厚板、鋼管、鋳物銑を生産。サビに強い鉄、紙よりも薄い鉄、振動を防ぐ鉄など、高い技術を生かした新しい商品の領域を開拓している。

 CLT本設備は、ブリキが主流であった缶のコスト低減を目的に開発したTFS(ティンフリースチール=錫を使用しない缶用素材)を製造している。今年9月8日に累計生産1千万トンを超えた。

 同製造所では「お客様満足度ナンバー1」をスローガンに、世界一の生産性と製造実力を追求するとともに高品質の製品を安定供給する体制を継続する。

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