今季の欧州サッカーも開幕から約2ヶ月が経過。
イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア、フランスの欧州5大リーグはいずれも8~9節を消化し、早くも上位陣と下位陣にはっきりと「グループ分け」されつつある。
そして、いずれのリーグにもある共通点が見られる。それは、首位を行くチームは全てが「強力無比な攻撃力」を擁し、ここまで圧倒的なペースでゴールを量産しているという点だ。
以下は、各国リーグにおける首位チームの得点データだが、その内容を見ると誰もが目を丸くすることだろう。
マンチェスター・シティ
8戦7勝1分
29得点(1試合平均約3.62得点)
【内訳】
6得点:ガブリエウ・ジェズス
6得点:ラヒーム・スターリング
6得点:セルヒオ・アグエロ
4得点:ルロイ・サネ
1得点:ケヴィン・デ・ブライネ(その他5名)
バルセロナ
8戦7勝1分
24得点(1試合平均3得点)
【内訳】
11得点:リオネル・メッシ
3得点:ルイス・スアレス
2得点:デニス・スアレス
2得点:パウリーニョ
1得点:ジェラール・ピケ(その他3名)
ドルトムント
8戦6勝1分1敗
23得点(1試合平均約2.87得点)
【内訳】
10得点:ピエール=エメリク・オーバメヤング
4得点:マクシミリアン・フィリップ
2得点:クリスティアン・プリシッチ
2得点:香川真司
1得点:アンドレイ・ヤルモレンコ(その他4名)
ナポリ
8戦8勝
26得点(1試合平均約3.25得点)
【内訳】
7得点:ドリース・メルテンス
4得点:ホセ・カジェホン
3得点:ロレンツォ・インシーニェ
2得点:ピオトル・ジエリンスキ
2得点:カリドゥ・クリバリ
2得点:ファウジ・グラム
1得点:マレク・ハムシーク(その他4名)
PSG
9戦8勝1分
25得点(1試合平均約2.77得点)
【内訳】
7得点:エディンソン・カバーニ
6得点:ネイマール
3得点:トマ・ムニエ
2得点:キリアン・エンバッペ
1得点:ユリアン・ドラクスラー(その他4名)
さて、錚々たるクラブが名を連ねたが、特筆すべきはマンチェスター・シティだ。
「1試合平均約3.62得点」という数字は、シーズン終了後には合計137得点をマークしているという驚異的なペース。
無論、現在の勢いを1シーズン通して継続することは容易ではないが、大記録達成を夢見てしまいたくなる。
そして、「得点者が分散している」という点も魅力の一つだ。
ジェズス、スターリング、アグエロが6得点ずつゴールを重ね、4得点のサネ以下にも様々な選手の名前が見られる。チームの総得点の半分近く稼ぎ出している、バルセロナのメッシ、ドルトムントのオーバメヤングのような「一極集中型」とは真逆の現象だ。
はたして、これからその勢いを止めるチームが現れるのか。はたまた、その成績をも上回るチームが台頭するのか。
今季の欧州5大リーグも魅力が満載だ。