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2017年の見ごろはいつ?
「オリオン座流星群」は、毎年10月21日頃に活動のピークを迎えます。流星の数は三大流星群ほどではありませんが、明るい流星が多いので、肉眼で見つけやすいのが特徴です。
2017年、オリオン座流星群の活動がもっとも活発になるのは10月21日(土)20時頃で、見頃(観察のチャンス)は、21日の深夜から22日の明け方にかけてとなりそうです。
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一般的に流星群は、放射点(流星が飛び出してくるように見える中心点)のある星座の名前で呼ばれます。オリオン座流星群の場合は、放射点がオリオン座にあるということ。そのため、オリオン座が地平線近くにいるときよりも、空高く昇っているときのほうが放射点も高くなるので、流星を見られる可能性がアップします。
オリオン座流星群が活動のピークを迎える10月下旬、オリオン座が南の空高く昇るのは、真夜中をとうに過ぎた頃。夜空に流星を探すなら、日付が変わってから夜明け前までがベストタイミングといえるでしょう。
月明かりの影響と、見られる流星数は?
流星観察の条件として、月の存在も気になります。なぜなら、満月のように月が明るいときは、見える流星の数が激減してしまうからです。
2017年の場合、新月を過ぎたばかりなので、月明かりはまったくありません! 肉眼で見られる流星数は、街灯りの影響を受けない暗い夜空ならば1時間に15個程度、市街地でも5個程度は期待できそうです。
観察に適した場所や見るべき方角は?
2017年はオリオン座流星群を観察するうえで、なかなかの好条件が整いましたが、より多くの流星をキャッチするために、観察のポイントを3つ紹介しましょう。
・観察のポイント1 「外灯を避ける」
2017年は月明かりの心配はいりませんが、人工の灯りが目に入ると見える流星の数は減ってしまいます。観察場所は、なるべく外灯の少ないところが◎。灯りが視界に入る場合は、背を向けたり、手で隠すようにしてみましょう。これだけでも、流星をキャッチしやすくなるので試してみてください。
・観察のポイント2 「空全体を見渡す」
流星群を観察するとき、どの方角を見たらいいのか気になるかもしれません。ですが、方角を気にする必要はまったくありません! というのも、流星は空のどこにでも現れるからです。そのため、空の一点(ひとつの方角)を見つめるよりも、広く見渡しているほうが、流星をキャッチできる可能性が高くなります。なお、望遠鏡や双眼鏡は不要です。空を広く見渡すには、自分の目が一番です。
・観察のポイント3 「最低でも20分間は待つ」
瞳が周囲(夜空)の暗さに慣れるまでには少し時間がかかります。また、夜空を見上げた途端に、流星がすぐ目の前に現れるとも限りません。流星観察に焦りは禁物です。時間と心に余裕を持って、少なくとも20分間は空を眺めてみてください。この時期は、日中は暖かくても夜になると冷え込むので、防寒対策をしっかりとして流星を待ちましょう。
ほかにも、楽な姿勢で見る工夫や、安全確認、虫よけ対策など、夜空を見上げる場所に応じて観察環境を整えてください。
来年(2018)以降は、オリオン座流星群のピーク時刻が日中だったり、月明かりの影響を受けたりと、観察条件の悪い年がしばらく続きます。そういう意味で、2017年のオリオン座流星群は、ぜひ見ておきたいところ。宇宙広しといえども、同じ流星に出合うことは二度とありませんから、今回紹介した観察ポイントを参考に、流星との一期一会を楽しんでください。