在英北朝鮮大使館、多額の交通反則金を滞納…でも日本はその30倍

英国・ロンドン駐在の北朝鮮大使館が、多額の交通反則金、罰金を滞納していると英国メディアが報じている。

英国のボリス・ジョンソン外相は11日、英国駐在の外国公館と国際機構が滞納している駐車料、混雑通行料に関する統計を発表した。

それによると、北朝鮮大使館は、昨年1年間の駐車違反の反則金4565ポンド(約68万円)を滞納している。また、2003年2月から2016年末までの混雑通行料25万5675ポンド(約3816万円)も滞納している。

オバマ氏一行にも罰金

しかし、滞納しているのは北朝鮮だけではない。多くの大使館が外交官への免税を定めた1961年のウィーン条約をたてに支払いを拒否している。

各国の大使館が滞納した混雑通行料の合計は1億ポンド(約149億2500万円)に達する。混雑通行料の滞納が最も多いのは米国で、罰金まで含めて1150万ポンド(約17億1600万円)に達し、全体の1割を超える。次いで日本が760万ポンド(約11億3400万円)となっており、これは北朝鮮の30倍に達する額だ。3位はナイジェリアの650万ポンド(約9億7000万円)。

ジョンソン外相がロンドン市長在任中の2003年に導入した混雑通行料は、ロンドン市内中心部に平日の午前7時から午後6時までに乗り入れる車両に対して、11.5ポンド(約1700円)を課すものだ。支払わなければ最高で195ポンド(約2万9000円)の罰金が課せされる。

オバマ米大統領が2011年5月に英国を訪問した際、ロンドン市は大統領一行の車列に混雑通行料を課した。米大使館が支払いを拒否したため、120ポンド(約1万8000円)の罰金を科した。このように、一切の例外を認めない厳しさなのだ。

英国外務省の報道官は、外交車両に駐車料、高速道路の通行料が課せられるとの同様に、ロンドン市内の混雑通行料を免除する法的根拠はないと述べたている。

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