富士山で遅い初冠雪 甲府地方気象台

23日午前10時半過ぎの富士山の様子。画像提供:富士吉田市

甲府地方気象台は、23日10時半頃、富士山(3,776メートル)の初冠雪を観測したと発表した。平年より23日遅かったが、もっとも遅い観測となった昨年よりは3日早かった。

 台風が過ぎた関東甲信地方は、西から青空が広がってきた所が多い。甲府地方気象台がある山梨県側でも晴れ間が出て、山頂付近が雪で覆われているのが確認され、初冠雪となった。富士山頂では台風の影響で暖気が流れ込み、午前4時40分に気温が8.8℃まで上がったが、その後は気温が急降下し、午前8時過ぎには0℃を下回った。午前10時半には-6.2℃まで下がっている。

 「初冠雪」とは、山頂付近が雪、または白色に見える固形降水でおおわれている状態を、その年の夏以降初めて気象台から望観できた時をいう。

© 株式会社ウェザーマップ