パ・リーグのドラフト会議10年の変遷、あの選手は何年組?【埼玉西武編】

西武・菊池雄星【写真:編集部】

菊池は2009年、十亀は2011年に1位指名

 いよいよ10月26日に迫った運命のドラフト会議。当日を待ちきれないファンの方も多いのではないだろうか。今回は、パ・リーグ過去10年のドラフトを振り返る一環として、埼玉西武のドラフトを見ていきたい。現在、主力として活躍している選手は、何年に埼玉西武の一員になったのだろうか。

【2007年】 
大学・社会人 
1位:平野将光(投手・JR東日本東北) 
2位:藤原良平(投手・第一工大) 
高校生 
4位:武隈祥太(投手・旭川工高) 
5位:梅田尚通(内野手・鯖江高) 
6位:中田祥多(捕手・鳴門工高) 
7位:斉藤彰吾(外野手・春日部共栄高) 

 プロ10年目を迎えた武隈投手は、今季も58試合に登板。 

【2008年】 
1位:中崎雄太(投手・日南学園高) 
2位:野上亮磨(投手・日産自動車) 
3位:浅村栄斗(内野手・大阪桐蔭高) 
4位:坂田遼(外野手・函館大) 
5位:岳野竜也(捕手・福岡大) 
6位:宮田和希(投手・甲賀健康医療専門学校) 

 野上投手は今季、4年ぶりの2桁勝利を達成。浅村選手は待望の背番号3を背負うと同時に新キャプテンにも就任し、頼れるチームリーダーとして大きく成長した。 

【2009年】 
1位:菊池雄星(投手・花巻東高) 
2位:美沢将(内野手・第一工大) 
3位:岩尾利弘(投手・別府大) 
4位:石川貢(外野手・東邦高) 
5位:松下健太(投手・早大) 
6位:岡本洋介(投手・ヤマハ) 

 菊池投手は今季、チームの絶対的エースに成長。自身初タイトルとなる最多勝と最優秀防御率を獲得した。 

【2010年】 
1位:大石達也(投手・早大) 
2位:牧田和久(投手・日本通運) 
3位:秋山翔吾(外野手・八戸大) 
4位:前川恭兵(投手・阪南大高) 
5位:林崎遼(内野手・東洋大) 
6位:熊代聖人(外野手・王子製紙) 

 大石投手は今季後半から故障で離脱したものの、20試合に登板して防御率0.93。牧田投手は自身最多の58試合に登板し、防御率2.30と変わらぬ安定感を見せた。秋山選手は打率.322、185安打で首位打者・最多安打の2冠を獲得。自己最多の25本塁打も記録している。

西武・山川穂高【写真:編集部】

今季躍進した源田は新人歴代単独3位となる155安打をマーク

【2011年】 
1位:十亀剣(投手・JR東日本) 
2位:小石博孝(投手・NTT東日本) 
3位:駒月仁人(捕手・塔南高) 
4位:永江恭平(内野手・海星高) 
5位:田代将太郎(外野手・八戸大) 
育成1巡目:藤澤亨明(捕手・松本大) 

 十亀投手は今季8勝7敗。惜しくも自身2度目となる2桁勝利には届かなかったが、安定した投球でチームの躍進を支えた。 

【2012年】 
1位:増田達至(投手・NTT西日本) 
2位:相内誠(投手・千葉国際高) 
3位:金子侑司(内野手・立命館大) 
4位:高橋朋己(投手・西濃運輸) 
5位:佐藤勇(投手・光南高) 
育成1巡目:水口大地(内野手・香川オリーブガイナーズ) 

 守護神・増田投手は、今季自身最多タイとなる28セーブを記録。昨季盗塁王に輝いた金子侑選手も、打線に欠かせない機動力として存在感を示した。かつての守護神・高橋朋投手も大手術を経てついに一軍復帰を果たす。 

【2013年】 
1位:森友哉(捕手・大阪桐蔭高) 
2位:山川穂高(内野手・富士大) 
3位:豊田拓矢(投手・TDK) 
4位:金子一輝(内野手・日大藤沢) 
5位:山口嵩之(投手・トヨタ自動車東日本) 
6位:岡田雅利(捕手・大阪ガス) 
7位:福倉健太郎(投手・第一工大) 

 森選手は今季開幕前の怪我で出遅れたものの、一軍復帰後は38試合で打率.339とその天性の打撃センスを遺憾なく発揮。森選手の大阪桐蔭高校の先輩、岡田選手も今季は出場機会が増加した。山川選手はついにその才能を開花させ、大ブレイクを果たす。強力埼玉西武打線の4番として、更なる飛躍が期待される。 

【2014年】 
1位:高橋光成(投手・前橋育英高) 
2位:佐野泰雄(投手・平成国際大) 
3位:外崎修汰(内野手・富士大) 
4位:玉村祐典(投手・敦賀気比高) 
5位:山田遥楓(内野手・佐賀工高) 
育成1巡目:戸川大輔(外野手・北海高) 

 外崎選手は自己最多の10本塁打と23盗塁を記録し、強力打線の一角を担った。 

【2015年】 
1位:多和田真三郎(投手・富士大) 
2位:川越誠司(投手・北海学園大) 
3位:野田昇吾(投手・西濃運輸) 
4位:大滝愛斗(外野手・花咲徳栄高) 
5位:南川忠亮(投手・JR四国) 
6位:本田圭佑(投手・東北学院大) 
7位:呉念庭(内野手・第一工大) 
8位:國場翼(投手・第一工大) 
9位:藤田航生(投手・弘前工) 
10位:松本直晃(投手・香川オリーブガイナーズ) 

 多和田投手は今季2試合連続の完封勝利を挙げる。野田投手は38試合に登板して防御率1.98と、抜群の安定感でチームのブルペンを支えた。 

【2016年】 
1位:今井達也(投手・作新学院高) 
2位:中塚駿太(投手・白鴎大) 
3位:源田壮亮(内野手・トヨタ自動車) 
4位:鈴木将平(外野手・静岡高) 
5位:平井克典(投手・ホンダ鈴鹿) 
6位:田村伊知郎(投手・立大) 

 源田選手は正遊撃手の座を手にし、2リーグ制導入後のルーキーとしては56年ぶり4人目のフルイニング出場を果たす。新人歴代単独3位となる155安打も記録し、球史にその名を刻んだ。平井投手も42試合に登板し、防御率2.40。チームのピンチを何度も救った。 

 以上、埼玉西武の過去10年のドラフトを振り返った。埼玉西武は和製大砲の育成に定評があるが、近年は中継ぎ陣も充実の陣容。2017年は「炎獅子ユニホーム」に象徴される爆発力で快進撃を果たした。来季は投打を噛み合わせて、Aクラス、さらには優勝を狙いたい。

(Full-Count編集部)

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