世界屈指のGT使いがマカオに集結。FIA GTワールドカップのエントリー発表

 FIA国際自動車連盟は、11月19日にマカオ・ギアサーキットで決勝レースが開催されるマカオグランプリのうち、FIA GTワールドカップのエントリーリストを発表した。

 GT3カーを中心に、多くのプロドライバーが参戦し盛り上がりをみせていたマカオGTカップが、2015年からFIAのもと『GTワールドカップ』に改められ今年で3回目の開催となるが、今季もヨーロッパ、アジアのチームを中心に20台が参戦。ドライバーも過去3回で最高のメンバーが集うことになった。

 それというのも、今季に向けてFIAでは“プロフェッショナルオンリー”にエントリーを絞ったため。そのためドライバーカテゴライズでプラチナに属する有名ドライバーが15名も集まることになった。ゴールドも3人、シルバーもふたりのみと、非常にレベルが高くなっている。

「今年のFIA GTワールドカップは、トップレベルのマニュファクチャラーとドライバーが揃い、非常に印象的なラインアップとなった。このイベントがグローバルなGTレースを象徴するか分かるだろう」とFIA GTコミッションのクリスチャン・シャフトは語った。

 車種面でも、メルセデス、アウディ、BMWがワークス格のチームを投入。ポルシェもアジアで活躍するクラフト・バンブー・レーシングに昨年覇者のローレンス・バンスールが、ハブオート・レーシングに大ベテランのロマン・デュマが乗り込むなど、ファクトリードライバーを投入。ハブオートは2台体制で、昨年に続く参戦となる吉本大樹が唯一の日本人ドライバーとして参戦する。

 また、車種ではすでにホンダから発表されたとおり、ホンダNSX GT3がこのマカオで世界デビューを飾るのも見どころと言えるだろう。

ホンダNSX GT3がマカオで行われるFIA GTワールドカップに参戦する

2017年マカオグランプリ FIA GTワールドカップ エントリーリスト

No Team Driver Car Dr-Cat

1 アウディスポーツ・チームWRT R.フラインス アウディR8 LMS P

2 アウディスポーツ・チームWRT N.ミューラー アウディR8 LMS P

5 FFFレーシング・バイ・ACM M.ボルトロッティ ランボルギーニ・ウラカンGT3 P

7 ハブオート・レーシング R.デュマ ポルシェ911 GT3 R P

11 HCB-ルトロニック・レーシング L.ディ・グラッシ アウディR8 LMS P

12 HCB-ルトロニック・レーシング F.プレンツ アウディR8 LMS S

18 BMWチーム・シュニッツァー A.ファーフス BMW M6 GT3 P

27 アウスト・モータースポーツ M.ポマー アウディR8 LMS S

48 メルセデスAMG・チームドライビングアカデミー E.モルタラ メルセデスAMG GT3 P

50 メルセデスAMG・チームドライビングアカデミー D.ジュンカデラ メルセデスAMG GT3 P

63 スクーデリア・コルサ F.ローゼンクビスト フェラーリ488 GT3 P

77 ハブオート・レーシング 吉本大樹 ポルシェ911 GT3 R G

84 ホンダ・モーター R.バン・デル・ザンデ ホンダNSX GT3 P

90 FIST-チームAAI C.モスタート BMW M6 GT3 G

91 FIST-チームAAI M.ウィットマン BMW M6 GT3 P

99 ローヴェ・レーシング T.ブロンクビスト BMW M6 GT3 P

888 メルセデスAMG・チームグループMレーシング R.マルチェッロ メルセデスAMG GT3 P

911 クラフト・バンブー・レーシング L.バンスール ポルシェ911 GT3 R P

991 クラフト・バンブー・レーシング D.オーヤン ポルシェ911 GT3 R G

999 メルセデスAMG・チームグループMレーシング メルセデスAMG GT3 メルセデスAMG GT3 P

Dr-Cat.=ドライバーカテゴライズ
P=プラチナ G=ゴールド S=シルバー

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