清宮活躍の可能性大!? 過去5球団以上の競合選手に見る活躍の傾向は?

日本ハムが交渉権を獲得した清宮幸太郎【写真:篠崎有理枝】

5球団以上の複数指名は過去13回、野手は清宮で4人目

 26日のドラフト会議で、清宮幸太郎が7球団から指名を受け、くじ引きの結果、日本ハムが交渉権を獲得した。7球団からの指名は史上2番目の多さだ。過去、5球団以上から1位指名された選手は13人いる。

彼らのNPBでの成績を調べてみた。※は現役

〇8球団
1989年 野茂英雄投手(新日鉄堺)近鉄
139試合76勝46敗1S、防御率3.15

1990年 小池秀郎投手(亜細亜大)ロッテ(入団拒否、1993年近鉄入団)
309試合51勝47敗2S、防御率4.40

〇7球団
1995年 福留孝介内野手(PL学園)近鉄(入団拒否、1999年中日に入団)
※1639試合1692安打256本塁打926打点、打率.293

〇6球団
1979年 岡田彰布内野手(早稲田大)阪神
1639試合1520安打247本836打点、打率.277

1985年 清原和博内野手(PL学園)西武
2338試合2122安打525本1530打点、打率.272

2007年 大場翔太投手(東洋大)ソフトバンク
85試合15勝21敗、防御率4.39

2009年 菊池雄星投手(花巻東)西武
※135試合59勝42敗1S、防御率2.71

2010年 大石達也投手(早稲田大)西武
※120試合4勝6敗8S10H、防御率3.19

〇5球団
1986年 近藤真一投手(享栄)中日
52試合12勝17敗、防御率3.90

2007年 佐藤由規投手(仙台育英)ヤクルト
※83試合31勝34敗、防御率3.61

2007年 長谷部康平投手(愛知工大)楽天
110試合11勝19敗3S11H、防御率5.37

2013年 松井裕樹投手(桐光学園)楽天
※200試合11勝17敗96S30H、防御率2.55

2016年 田中正義投手(創価大)ソフトバンク
※1軍出場なし

※は現役選手。

岡田、清原、福留はいずれも1500安打、200本塁打以上を記録

 13人いるが、2人が入団を拒否している。このほかに、1988年には、投手の岡幸俊(高知商)が2位で5球団が指名し、ヤクルトに入団。岡は23試合0勝1敗 防御率4.65だった。また2016年は、外れ1位で投手の佐々木千隼(桜美林大)を5球団が指名し、ロッテに入団している。佐々木は新人の今年、15試合4勝7敗、防御率4.22だった。

 野茂英雄、福留孝介の2人はMLBでもプレーし、ともにオールスターゲームに出場している。

 5球団以上の複数指名選手を3回引き当てたのは西武。強運が目立つ。続いてソフトバンク、楽天、近鉄が2回。しかし近鉄は福留孝介から入団拒否をされている。13人のうち、パの球団が引き当てたのは10人だ。

 5球団以上の複数指名が重なった選手は、13人のうち投手が10人と圧倒的。野手では、福留孝介、岡田彰布、清原和博に続いて清宮幸太郎が4人目だ。しかし、投手の中には必ずしもその期待に応える成績を上げなかった選手も散見されるが、3人の野手は全員1500安打、200本塁打以上を記録。期待に応えたと言えるだろう。

 そういう意味では、清宮幸太郎が打者として成功する可能性は大きいと言える。来季以降、どんな活躍をするだろうか。

(Full-Count編集部)

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