韓ポスコの7~9月期、営業増益1130億円 海外鉄鋼事業の業績好転

 韓国ポスコは26日、17年7~9月連結営業利益が前期比15・0%増の1兆1257億ウォン(約1130億円)となったと発表した。売上高は15兆361億ウォン(約1兆5千億円)で同0・6%増、純利益は9066億ウォン(約910億円)で同71・0%増だった。1~9月期営業利益は約3兆4700億ウォン(約3500億円)。17年12月期連結営業益が4兆ウォンを超えるのはほぼ確実で、5兆ウォンに迫る可能性もある。

 鉄鋼事業だけでなく、エネルギーおよびICT部門など非鉄鋼部門も実績が改善。また、海外の主要鉄鋼事業の業績好転も営業利益を押し上げた。中国のステンレスメーカー張家港浦項不銹鋼の営業利益は538億ウォンで前期比6・7倍となったほか、インドネシアの高炉一貫製鉄所「PTクラカタウポスコ」も前期比は約40億ウォンの営業赤字だったが、今期は88億ウォンの営業黒字となった。ベトナムの棒鋼・形鋼工場のポスコSS―VINAの営業赤字も大幅に縮小した。

 単独実績は売上高7兆2550億ウォン(約7300億円)で前期比1・7%増、営業利益7218億ウォン(約720億円)で同23・4%増、純利益7299億ウォン(約7300億円)で同43・3%増、粗鋼生産量は同10・8%増の975万1千トン、製品販売量は同5・9%増の896万1千トンとなった。

 また、ポスコは、連結・単独ともに売上高予想を上方修正し、それぞれ4兆7千億ウォン増の59兆5千億ウォン、3兆2千億ウォン増の28兆8千億ウォンとした。

© 株式会社鉄鋼新聞社