トヨタ自動車の生産計画、1月は増産・日当たり1.4万台 国内鋼材需給に影響

 トヨタ自動車は、向こう3カ月(11月~来年1月)の自動車生産計画(国内)をまとめ、関係先に伝えた。業界筋によれば、12月までは日当たり1万3千台ペースを維持するものの、1月は同1万4千台近くまで生産レベルを上げる計画。年末から年度末にかけて、関連するコイルセンターや鋼管、特殊鋼扱い筋などでは繁忙感が高まりそうだ。

 11~12月は、いずれも日当たり1万3千台ペース(月産は11月が約29万台、12月は約26万台)を計画し、前月策定した計画を維持した。

 1月は、期末に入ることもあり生産レベルを上げる。月産は約26万台(19日稼働)で、日当たり生産は1万4千台弱のペースとなる。12月比では日当たりで4%の増産。

 完成車の国内向けは、全体の約4割。6割が輸出となる。また生産地では東海地区が全体の約7割を占める。

 KD向けの生産では、北米向けが堅調で11、12月ともに増えるほか、中国向けも若干増える見込み。KD全体では、比較的堅調に推移する計画。

 他のカーメーカーも比較的堅調な生産を継続するため、年末から年度末にかけては鋼板のほか、鋼管、特殊鋼、線材製品などの需給がタイト化しそう。加工業務も繁忙状態が継続しそうだ。

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