ネット通販の「レビュー」に騙されない方法

ネットでお買い物をするとき、レビューを参考にすることがありますよね。でもそれって本当に信用してもいいのでしょうか……。

ネット通販のレビューって?

ネットショップでは、その商品やショップに対して感想やコメントを書き込むレビュー機能が付いていることが一般的です。これから商品を買おうと検討している人が、過去の購入者の感想を見ることで、より多くの情報を得ることができます。

また、ショップ側も良いレビューが多ければお客さんが増えますし、悪いレビューが多ければ新しいお客さんが逃げてしまうため、ネットショップのサービス向上にもつながっています。

過去の購入者による評価やレビューは、商品の質感やサイズ感など、実物を見ないと分からない感想が書かれていることが多く、ネットショッピングで失敗しないためには必ずチェックしておきたい情報です。

しかしながら、レビューの中にはショップに好意的なコメントを書いて印象を良くする「サクラ」が存在していることも事実です。また、感想が個人的すぎるなどあまり参考にならないと考えている人も多いようです。

ここではネット通販のレビューに騙されない方法をご案内しますので、上手に参考にして失敗のないネットショッピングを楽しんでください。

極端に良い評価・悪い評価は参考にしない

サクラのようなレビューの場合には、当然ショップに対して好意的な感想が書かれますので、極端に評価が高いレビューや、良いことしか書かれていないレビューはあまり参考にしないようにしましょう。

良い評価より悪い評価のほうが、その商品の欠点などが具体的に書かれていることが多く、また、過去のトラブル情報なども事前に知ることができます。

一方で、極端に悪い評価が付けられているレビューも、内容が個人的過ぎたり、競合ショップ等が悪い評価を書いて評判を落とそうとしている可能性などが考えられるため、あまり参考にしないほうが良いでしょう。5段階の星で評価されている場合には、5つ星と1つ星を外して2~4つ星の評価をしているレビューを参考にするのがおすすめです。

信頼できるレビュアーかどうかを判断する

参考になるレビューかどうかを判断するには、そのレビューを書いている人(レビュアー)が信頼できるかどうかを判断することも重要です。

同じ商品に何度も高評価のレビューを書いていたり、同じ日にたくさんの商品レビューを書いているレビュアーはサクラの可能性が高いため信頼しないようにしましょう

また、その商品の特徴や使い方などを、説明書のように詳しく書いているレビュアーも同様にサクラの可能性があるため要注意です。

実際に購入した人のレビューに絞り込む

実際にその商品を使ってみた感想が書かれているレビューは、信頼性が高く参考になります。

購入者しかレビューが書き込めない仕組みになっていることも多いですが、ショップによっては、購入者以外でもレビューを書けるようになっていることもあります。その場合には、絞り込み機能を使って実際に購入した人のレビューを参考にするようにしましょう。

買う商品の特性によってレビューの見方を変える

電化製品など規格が明確に決まっている商品は、感想の個人差が少ないためレビューを参考にしやすいですが、本や芸術作品など個人の好みによって評価が変わるものはあまり参考にしないなど、買う商品の特性によってレビューの見方を変えることも重要です。

では、自分でレビューを書くときには、どんなことに気を付ける必要があるのでしょうか。

ネット通販のレビューを書く際に気を付けたいこと

ネットでお買い物をした後に、ショップからレビュー依頼のメールを受け取ることがあるかと思います。レビューの執筆を条件に送料無料になっていたり、ポイントやプレゼントがもらえるといったメリットがあることもありますが、レビューを書くのは面倒だと感じている方も多いかもしれません。

Amazonでは、他の人に役立つレビューを多く書いているトップレビュアーに対して、予約商品や新商品のサンプルを提供する「Amazon Vine 先取りプログラム」という招待制のプログラムがあり、このVineメンバーに招待されるために多くのレビューを書いている人もいます。

では、自分でレビューを書くときにはどんなことに気を付ければいいのでしょうか。

具体的に分かりやすく記載する

レビューを投稿する際には、その商品の特徴を具体的に分かりやすく書くようにしましょう。

食品の場合には「美味しかった」という感想だけでなく、「酸味が少なく、皮が柔らかくて」といったように具体的に記載したり、他の商品と比較して「〇〇より甘味が強く、粒が大きい」といったように、分かりやすい記載をすることで、他の人の参考になりやすいレビューになります。

悪い内容でも正直に書く

購入して実物を見てみないと分からないことは、ガッカリしたことや悪い内容でも、正直に書くようにしましょう。

悪いレビューを書くとショップの人に申し訳ないのでは……と思う人もいるかもしれませんが、感じたことを正直に書くことによって、次のお客さんの参考になりますし、ショップの商品開発や改善に役立つこともあります。

ショップと商品自体のレビューは書き分ける

商品のレビューとショップのレビューは別になっていることが多いため、ショップの対応や配送などについてはショップレビューに記載します。

商品レビューに「配送業者の対応が悪かった」と記載されていても、その商品を買おうとしている人の参考になりませんので、商品レビューにはその商品の感想のみを記載するように気を付けましょう。

禁止事項や不適切な内容は書かない

多くのショップでは、レビューのガイドラインで禁止事項が定められています。

特に、宣伝や販促の目的でレビューを利用したり、金銭を受け取ってレビューを投稿するなど、禁止事項に該当するレビューは認められません。また、公序良俗に反していたり、特定の個人を誹謗中傷するような内容は書かないようにしましょう。

(文:遠藤 奈美子)

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