簿外債務発覚で信用失墜、ソフトウェア開発のエルエスエム(株)が破産へ

 エルエスエム(株)(TSR企業コード:571827985、法人番号:6120001072194、大阪市中央区安土町2-3-13、登記上:那覇市字小禄1831-1、昭和63年10月、資本金4000万円、松田充泰社長、従業員55名)と関連のLSMインターナショナル(株)(TSR企業コード:300010990、法人番号:6010001150449、那覇市字小禄1831-1、設立平成24年11月、資本金2000万円、同社長)は10月27日に事業を停止し、事後を久保以明弁護士(琉球法律事務所、那覇市牧志2-16-46、電話098-862-8619)ほか2名に一任、破産申請の準備に入った。
 負債総額は2社合計で約30億円が見込まれる。

 運送管理システム等のパッケージ・受託ソフトウエア開発を手掛けていた。ロジスティクス全般の管理・運用・保守を中心に、大手コンビニチェーンを主体に受注基盤を形成。ロジスティクス分野の統合業務システムの技術・ノウハウを蓄積し、倉庫開設から物流サービス全般にまで事業範囲を拡大し、平成28年9月期には売上高40億139万円を計上していた。
 しかし、事業所不動産の取得や太陽光発電事業などへの多額の投資に加え、人件費負担も増加し、外部資金に頼った資金運営となっていた。29年に入り簿外債務の疑義が生じて対外信用が失墜し、資金繰りは急速に悪化していた。
 LSMインターナショナルはエルエスエムに連鎖した。

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