DeNAラミレス監督、日本Sのキーマンに桑原「彼が出塁すれば得点になる」

日本シリーズに向けてコメントするDeNA・ラミレス監督【写真:藤浦一都】

ホークスを「完成されている」と称賛

 27日、横浜DeNA・ラミレス監督の日本シリーズ前日会見がヤフオクドームで行われた。初の日本シリーズを戦う指揮官は、自軍のキープレーヤーとして桑原将志の名前を挙げた。

「福岡は久しぶりだが、このようなシチュエーションで来られてうれしい」。ラミレス監督は、甲子園から広島を経て、さらに西へと“進軍”できたことを素直に喜んだ。

 相手はパ・リーグの優勝チーム。94勝という圧倒的なシーズン勝利数を誇るソフトバンクの印象を聞かれると「ベリー・ストロング・チーム」と答えた。

「完成されたチームだと思います。(ファイナルステージを戦った)広島も素晴らしいチームでしたが、ソフトバンクはヤフオクドームで48勝19敗とホーム強い。簡単な戦いにはならないと思うが、ベストを尽くすだけです」

強力救援陣擁するホークスに「早めに点を取って逃げ切りたい」

 その“完成されたチーム”と戦うに当たっては「ケース・バイ・ケースで対応しながら戦っていければ」と話す。「選手たちは、あと4勝すれば日本一ということも、それに向かって何をすべきかということもわかってくれている」とラミレス監督。

 また、自軍のキープレーヤーには「彼が出塁すれば得点になる可能性が高い」として1番打者の桑原の名前を挙げた。出塁だけではなく、日本シリーズ進出を決めた試合ではレフトポール直撃の逆転弾を放つなど、ポストシーズンでの貢献度は高い。一方、ソフトバンクで気をつけたい選手を問われると「素晴らしい選手が何人もいる。この選手がというのは難しい。チーム全体に気をつけないといけない」と警戒心を強めた。

 中でもソフトバンクのブルペン陣は楽天とのCS5試合で16イニング以上を無失点と、まさに最強レベルだ。それに対してラミレス監督は「広島も同じようなチームで後半に出てくる投手は素晴らしかった。早めに点を取って逃げ切りたい」と、先行逃げ切りの展開に持ち込むつもりだ。

 会見の随所に広島カープの名を挙げたのは、セ・リーグ優勝チームに対する強いリスペクトがあるからだろう。ソフトバンクに対しても、自分たちはあくまでも挑戦者という姿勢を見せたラミレス監督。そんな謙虚さとは裏腹に、ベンチではまた絶妙な采配を見せてくれることだろう。

(Full-Count編集部)

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