「高校ビッグ3」はいずれも1位指名、侍ジャパンU-18代表のドラフト結果は?

侍ジャパンU-18でも活躍した清宮幸太郎、日本ハムが交渉権を獲得した【写真:Getty Images】

高校日本代表は指名漏れなし プロ志望届提出選手は全員指名、その結果は?

 26日に行われたプロ野球ドラフト会議。今年は清宮幸太郎内野手(早実)、安田尚憲内野手(履正社)、中村奨成捕手(広陵)らの存在もあり、例年以上に高校生が注目された年となった。実際、清宮には高校生として史上最多タイとなる7球団が1位指名し、抽選の結果、日本ハムが交渉権を獲得。安田は外れ1位で3球団が競合してロッテ、中村は2球団が競合して広島が交渉権を得た。

 今年の「高校ビッグ3」と評された上記3選手はいずれも侍ジャパンU-18代表の一員として。「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)に出場。惜しくも優勝は逃したが、3位決定戦でホスト国のカナダに勝利し、意地を見せた。

 将来を嘱望される選手たちは今回のドラフトでどのような結果となったのか。ここで簡単に振り返ってみたい。

 今年の侍ジャパンU-18代表メンバー20選手のうち、2年生コンビとして活躍した藤原恭大(大阪桐蔭)、小園海斗(報徳学園)を除く18選手が3年生だった。そのうちプロ志望届を提出したのが清宮、安田、中村を含め9選手。その全員が指名を受けた。

 高校通算111本塁打を誇る清宮は前述の通り、ロッテ、ヤクルト、日本ハム、巨人、楽天、阪神、ソフトバンクの7球団が1位指名。日本ハムがクジを引き当てた。また中村は広島、中日の2球団が1位指名し、広島が交渉権を獲得。高校通算65発の安田は、外れ1位でロッテ、阪神、ソフトバンクが競合し、ロッテが交渉権を手にした。

 今夏の甲子園で優勝した花咲徳栄の清水達也投手は中日が4位で指名。中日は伊藤康祐外野手(中京大学附属中京)も5位で指名している。一方、ソフトバンクも侍ジャパンU-18代表から2選手を指名。3位で増田珠外野手(横浜)、5位で田浦文丸投手(秀岳館)を指名した。

櫻井周斗はDeNAが5位、西巻賢二は楽天が6位指名

 また、日大三の左腕・櫻井周斗はDeNAが5位で指名。仙台育英の西巻賢二内野手は地元・楽天が6位で指名した。

 ソフトバンクが指名した田浦はU-18W杯でチェンジアップ、スライダーなどを巧みに操り、相手打者を翻弄。救援投手として日本選手で唯一のベストナインに選ばれるなど輝きを放った。そのほか、今年大きな注目を浴びた高校生たちがプロの世界でどのような飛躍を見せてくれるのか。来季以降の活躍が注目される。

 以下はU-18侍ジャパン代表メンバーとプロ志望届を出した選手のドラフト結果。

投手 清水達也(花咲徳栄)プロ志望届→中日4位
投手 川端健斗(秀岳館)
投手 三浦銀二(福岡大学附属大濠)
投手 山下輝(木更津総合)
投手 櫻井周斗(日大三)プロ志望届→DeNA5位
投手 磯村峻平(中京大中京)
投手 徳山壮磨(大阪桐蔭)
投手 田浦文丸(秀岳館)プロ志望届→ソフトバンク5位
捕手 中村奨成(広陵)プロ志望届→広島1位
捕手 古賀悠斗(福岡大学附属大濠)
内野手 西巻賢二(仙台育英)プロ志望届→楽天6位
内野手 鯨井祥敬(東海大市原望洋)
内野手 清宮幸太郎(早実)プロ志望届→日本ハム1位
内野手 安田尚憲(履正社)プロ志望届→ロッテ1位
内野手 井上大成(日大三)
内野手 小園海斗(報徳学園)2年生
外野手 丸山和郁(前橋育英) 
外野手 伊藤康祐(中京大学附属中京)プロ志望届→中日5位
外野手 増田珠(横浜)プロ志望届→ソフトバンク3位
外野手 藤原恭大(大阪桐蔭)2年生

(Full-Count編集部)

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